2006年1月 6日 (金)

エチオピアならではの宗教画の魅力

0106 先日、「神秘の歴史、エチオピア周遊12日間」より帰国いたしました。今の時期のエチオピアは乾期の真っ只中です。真っ青な青空が広がり、太陽が傾く夕方には空が赤く染まり、エチオピア独特の土の色が赤い太陽に照り返り、エチオピアらしい田舎の景色になります。

さて、エチオピアには独特の宗教画があります。顔が丸く、目が大きく、鼻がすっとして、口が小さく、肌が浅黒い。これがエチオピアの宗教画の特徴です。これを見慣れてしまうと西洋の宗教画が物足りなくなってしまうかも?!

エチオピアにはエチオピア正教という独自の宗教があります。教典が旧約聖書、新約聖書に加え、15冊の追加本を持っています。その教典には様々な興味深い話がかかれています。例えばバライヤの話、バライヤは人を殺しては人肉を食らう悪い人でした。しかし病気の人がマリアの名のもとにおいて水を分けて欲しいと頼むとバライヤは一滴の水を分け与えます。時がたち、バライヤが死ぬと、マリアは自分の名のもとに彼が行った唯一の善事を評価し、彼の悪事と善事が天秤にかけられたとき、からっぽの善事の皿に重さのある影をおとします。マリアに救済されバライヤは天国へ行きます。こんな素敵な話がいくつもあります。エチオピア正教の教会ではこれらの話が様々な形で描かれています。想像するだけでワクワクしてしまいます。

エチオピア独自の色使いと画法で聖書の場面の数々や独自の物語が描かれている様子はエチオピアに行かなければ見る事ができません。皆様も是非一度このエチオピア正教の魅力に触れてみてください。(佐々木 聡子)

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