エチオピアならではの宗教画の魅力
エチオピアにはエチオピア正教という独自の宗教があります。教典が旧約聖書、新約聖書に加え、15冊の追加本を持っています。その教典には様々な興味深い話がかかれています。例えばバライヤの話、バライヤは人を殺しては人肉を食らう悪い人でした。しかし病気の人がマリアの名のもとにおいて水を分けて欲しいと頼むとバライヤは一滴の水を分け与えます。時がたち、バライヤが死ぬと、マリアは自分の名のもとに彼が行った唯一の善事を評価し、彼の悪事と善事が天秤にかけられたとき、からっぽの善事の皿に重さのある影をおとします。マリアに救済されバライヤは天国へ行きます。こんな素敵な話がいくつもあります。エチオピア正教の教会ではこれらの話が様々な形で描かれています。想像するだけでワクワクしてしまいます。
エチオピア独自の色使いと画法で聖書の場面の数々や独自の物語が描かれている様子はエチオピアに行かなければ見る事ができません。皆様も是非一度このエチオピア正教の魅力に触れてみてください。(佐々木 聡子)
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