2006年1月 5日 (木)

ブータン王国でパワー充電

0105 先日「ブータンの懐深く、ブムタン地方とパロとティンプー10日間」より帰国しました。
皆さんの中で「ブータン」と聞いて、思いつく物は何でしょうか?全く、イメージもできないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?なかなか、普段から目にする事、耳にする事のない国、だからこそ昔からの景色が残る国、それが「ブータン」です。
ブータンは、王を中心に全てがまわる「王国」です。そして、王の下国民達がのびのびとそして平和に暮らしています。
まず、ブータンに降り立って気付く他の国との違いは、国民が民族衣装を着ている事です。どの国にも民族衣装はありますが、それを普段の生活で着ている国は多くありません。このブータンでは、それが国民の義務となっています。男性は「ゴ」女性は「キラ」と呼ばれる衣装を着ていますが、どちらも日本の着物にそっくりです。そして国民達は、限られた服装の中で独自のお洒落を楽しみます。

そして、チベットに端を発したチベット密教が、今なお根付く地域でもあります。ブータンで少し変化はしたものの、チベット密教の国で見られる、マニ車やダルシン、タルチョなどはブータンも変わりません。マニ車とは、くるくる回る筒の中にお経の書かれた紙が入っていて、それを一周まわすたびに、一度お経を唱えたのと同じご利益があるというもので、手に持ってまわすものから、大人が両手を広げても足りないほどのものまであります。そして、水力によって半永久的にまわり続ける「水車式マニ車」もあります。また、ダルシンやタルチョなど、旗の形をしていて、その旗が風に揺れることによって、お経が空に舞い神に届くと考えられています。少し横着な感じもしますが、人々の口から、そしてマニ車やダルシンから宙に放たれたお経は、ブータンの地面に染み付き、ブータンの木々とまじわり、ブータンの風となります。
目をつぶってラカンと呼ばれる寺院に立つと、その空気となったお経のパワーを感じる事ができます。
皆様にも是非ブータンで、その神秘のパワーを感じて頂きたいと思います。(吉田 雄祐)

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