2006年1月16日 (月)

幻の遺跡、バンテアイ・チュマールを訪ねて~カンボジア~

P1010019 おかげさまでもうすっかり恒例になった感のある、石澤良昭先生現地ご同行の、『アンコール遺跡群を極める~アンコール再訪の旅』へ行って参りました。石澤先生は、上智大学の学長という多忙なお立場ながら、3日間ご同行して下さいました。

今回は、アンコール・ワット周辺だけに留まらず、数年前までツアーでのご案内は不可能であると考えられていた、コーケー、ベンメリア、サンボール・プレイクック、そして何と言っても、タイとの国境に近い幻の遺跡、バンテアイ・チュマールまでをも含めた、かなり広範囲のご案内を実現致しました。

年の瀬も近づく12月28日に出発した今回のツアーには、アンコール遺跡に再訪の方ばかりでなく、何と弊社の石澤先生ご同行ツアーへのご参加が2度目、3度目という方々までお集まり頂き、終始、遺跡への情熱に満ち溢れ和気あいあいとした雰囲気でした。元日には、アンコール・ワットにてとても美しい初日の出をご覧頂きましたが、実に弊社のお客様だけでツアー6本、約90名様が集結!もちろん世界各国からの観光客も大勢集まり、アジアが世界に誇るアンコール遺跡の人気を、改めて思い知らされました。

1月3日、いよいよ幻の遺跡、バンテアイ・チュマールへ出発です。この日は2ツアー合同、計30名様以上が何と13台もの四輪駆動車に分乗して頂き、探検隊さながらの大キャラバンでのご案内となりました。

国道6号線を西へ。後ろから追いかけるように朝日が昇り、広いカンボジアの空を染める朝焼けは、本当に綺麗でした!やがて道は未舗装となり、約4時間をかけてついにバンテアイ・チュマールに到着!12世紀に建てられたこの巨大遺跡は、まだほとんど観光客が訪れることもなく、正に手つかずのまま残されています。それゆえ足場は悪く、崩れるままに放置された石材は時にグラグラと動くため、慎重に歩かないと危険を伴いますが、それを補って余りある、素晴らしい壁画のレリーフを見ることができます。中でも、千手観音(観音菩薩像)のレリーフは有名で、石澤先生の愛情に満ちたご案内によって、皆様感銘を受けられたご様子でした。

しかし、元は8体あったと考えられているこのレリーフも、度重なる盗掘によって、今では2体を残すのみとなってしまっています。近年では、1999年にも大規模な盗掘団がタイ国内で捕まり、2体分の千手観音のレリーフが取り戻されたそうです。今ではプノンペンの国立博物館に収められてしまっています。盗掘問題は、アンコール遺跡に限らず、世界中の遺跡で関係者の頭を悩ませていますが、一刻も早い環境整備が求められています。

9世紀から、600年に渡ってインドシナに君臨したアンコール王朝。そのかつての勢力図の広大さを証明するかのように、未だ知られざる巨大遺跡が数多く残されていることを知ることができた今回の旅でした。まだまだ気軽に行くことは難しい状況ですが、今後、周辺環境の整備が成され、簡単に訪れられるようになる日が来るかも知れませんね。(倉持 徹朗)

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