エチオピアのお祭りにみる宗教観の違い
エチオピアにはモーゼがシナイ山で授かった十戒の石版を納めた箱、聖櫃(アーク)があると信じられています。タボットとはその聖櫃(アーク)の模造品で、エチオピア各地の全ての教会にはこのタボットが各教会の奥にある祭壇などがある聖域に収められています。タボットは普段人目にさらされることは無いのですが、年に一回だけ、教会の外に運ばれ人々が参拝することが出来る日があります。それが、イエスがヨルダン川で洗礼を受けたことを記念して行われる「ティムカット(洗礼)祭」の時で、タボットは町の洗礼所(洗礼のためのプールや川)の近くに運ばれ、人々はそれを囲み一晩通して祈ります。 そして、人々が1年に一回の洗礼を終えた頃にまたタボットは元の教会に収められます。
写真をご覧頂きますと傘をさしていますが、雨が降っているわけではありません。聖なる物(タボット、聖職者達)の上にはこのように傘をさして厳かに行進していくのです。そして、エチオピア正教では宗教的な催し物の時、歌や踊りで神への気持ちを表しますが、やはりこの時も周囲では、タイコのリズムに乗って人々が歌い踊っているのです。厳かな雰囲気にリズミカルな音楽!私たち日本人とは全く異なった宗教感覚です。
是非、皆様も来年の1月にエチオピアに足を運んでみてください!!驚きと発見の毎日ですよ!(古野 愛美)
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