2006年2月20日 (月)

南極という芸術の世界

0220 先日、南極半島クルーズの旅より帰国致しました。南米アルゼンチン南端の町、ウシュアイアからクルーズ船「オルロヴァ号」にて出港し、荒波で知られるドレーク海峡を突き進みます。南緯60°を越え、更に南極からの冷たい海流と北からの暖かい海流がぶつかる事でできる南極収束線を越えます。それまで揺れていた船が、やがて落ち着くと、いよいよ目的地に近づいた事を感じました。船の甲板に出てみると、船首の彼方前方に、白い大陸がみえました。水平線上に引かれた白線が、やがて巨大な氷壁となり、前方に近づいてきます。船内では、南極圏に到着の放送が流れ、にわかに興奮し始めました。そして船は、錨をおろし、予定よりも早く、特別に下船観光。母船よりゾディアックと呼ばれるゴムボートに分乗し、上陸開始です。

今回は、最初にアイチョー島と呼ばれる島に上陸。早速ジェンツーペンギンの群が歓迎してくれました。その傍らにアザラシが寝そべっています。

翌日には、別の島と南極半島の一部、ブラウンブラフに上陸。アデリーペンギンや、アゴヒゲペンギンの営巣地を観察。また、巨大な雪渓の上を歩き、氷壁が間近に望めました。また、南極半島のパラダイス・ベイでは、自然の創り出した美しい氷の世界が広がっていました。人類には創り出せない白碧の巨大な結晶体は一つとして同じ形が無く、迫力もさることながら、荘厳ささえも感じました。自然界における造形の極の一つを見ることができました。また、今回は、非常に天候に恵まれ、南極半島には計3箇所と、周辺の島6箇所に上陸することができ、船のスタッフも珍しいと口を揃えたほど。

是非、ご自身で地球の創り出した芸術の極みをご覧下さい。この南極という土地は、必ずや人を虜にします。(小池 純一)

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