商売に長けたソグド人の都 ~タジキスタン・ペンジケント~
今回4月14日から21日までだったので、一番気になったのがまだ寒さが残ってはいないだろうかということでしたが、実際現地へ訪れてみるとその心配は杞憂に終わりました。ツアーを通じて晴天が続いたせいか、日中は30度近くまで上がり逆に少々暑いくらいでした(なぜ30度で少々かと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、日本と違って湿気がほとんどないため、この気温でも不快に感じることはなく、日陰に入れば涼しく感じます)。
このツアーはタイトルどおり、青の都サマルカンド、モスクやメドレセが点在する聖なるブハラ、中世の雰囲気を残す城壁に囲まれた街ヒワ、14世紀にチムール帝国を築いたアミール・チムールの故郷シャフリサブスとウズベキスタンの中でも世界遺産に登録されている都市を訪れますが、それだけではありません。何とお隣の国・タジキスタンのペンジケントへもご案内します。
サマルカンドから南へ進み(途中車窓からはトゥルケスタン山脈の美しい雪山が見えました)、1時間ほどで国境に到着。ウズベキスタンを出国した後タジキスタンへ入国。さらに20分ほどでペンジケントに到着。まず5~8世紀、後に西から攻めてきたアラブ人に滅ぼされるまでずばぬけた商才を発揮しシルクロード交易の担い手であったソグド人が築き上げた都・ペンジケント遺跡を見学致しました。といっても今ではすっかり風化してしまっていますが、日干しレンガで造られた住居跡や宮殿、ゾロアスター(拝火)教寺院などの跡を目の当たりにすると、シルクロードのロマンを感じずにいられませんでした。またこの遺跡から先述のトゥルケスタン山脈がさらに間近に目の前に迫り来るように見えて、雪山と遺跡のコントラストも素晴らしいものでした。ほかにもペンジケント遺跡から出土されたソグド人の壁画などを展示しているルダーキ記念博物館にもご案内し、さらに時間があったので地元のバザールにも訪れました。そこには地元の人たちで溢れかえっていて、ほとんど日本人が訪れないせいか、地元の人たちは私たちを見て一瞬驚いた表情を見せましたが、すぐに笑顔で私たちを接してくれました。そしてお客様たちはそこで蜂蜜や岩塩などを買いましたが、もしかしたらここのバザールの人たちはソグド人の血を引いているのかもしれませんね。このタジキスタンには半日ほどの滞在でしたが、ウズベキスタンとは違う素朴な雰囲気をを味わうことが出来ました。
8日間でウズベキスタンとタジキスタンと2カ国も周遊できるこのツアー、非常におすすめですので、是非一度足を運んでみてください。(斉藤 信)
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