南洋の星空、海洋の開拓者、謎の巨人、モアイ
先日「謎のイースター島探訪と魅惑のタヒチ」より帰国しました。
今回の南洋を巡る旅は天気に恵まれ、これぞという青い青い海、空、白い雲、砂浜、生い茂る緑、そして手が届きそうなほど近くに満点の星空、天の川も南十字星もはっきりと確認できました。
ハワイ、ニュージーランドとイースター島と結ぶとできる三角形はポリネシアトライアングルと呼ばれます。インドネシアから船にのり移り渡った人々が暮らし、共通の文化を多く持ち、彼らが昔から使う言葉もよく似ています。
彼らは星が公転することを古くから知っていて、星の動きを利用して航海していたといわれています。その範囲も比較される北欧のバイキングよりも広大だったそうです。星空の下で大海原の冒険とはなんともロマン溢れるなと感じる反面、見渡す水平線に何一つ目標のないこの広い海に彼らの勇猛さを感じます。
「絶海の孤島」「謎の島」の呼び名をもつイースター島は、誰もが一度は聞いたことがある巨大な石の像、モアイが待っていました。
巨石文化はポリシリアに共通に見られますが、このモアイは歴史を語り継ぐものがいないため謎が多く残りました。偶像か実在か、その目的、製造方法、運搬方法など興味がつきません。また南米の古代インカ遺跡に類似するものや生息する植物などから起源は南米にあるという説もあり、またタヒチなど見かけるマラエと呼ばれる祭壇やティキ像もモアイに影響していると言われます。このようなモアイの起源を比較する楽しみもあります。なにも語らず佇む巨大なモアイを前にたくさんの仮説に思いを巡らし、宇宙人説まであるのもこの違う時間が流れる牧歌的なイースター島なら理解できるような気がします。
見渡す限りの紺碧の海原と謎めくモアイの表情、日本より遥々15000km是非見に来てください。(阿部 真美)
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