2006年5月15日 (月)

民族衣装に見るシルクロードの原風景

0515 先日、「シルクロード列車と天山越え、タクラマカン砂漠15日間」のツアーより戻りました。ウルムチから始まった今回のツアーは、カシュガルやホータン、トルファンなど、いわゆるシルクロード上にて、要衝の地として栄えた土地をゆっくりと巡ります。

かつて玄奘三蔵が訪れた数々の城址や遺跡を訪ね、タクラマカン砂漠をバスにて走破し、彼方に崑崙山脈を望み、そして南疆鉄道にて天山山脈を越え、中国の中でも異国情緒を色濃く残す新疆ウイグル族自治区を堪能しました。

その異国・異文化を顕著に示していたのが、多くの土地で訪れたバザールです。いわゆる漢民族の着る衣装とは異なり、色鮮やかな染料で染められた服装が目をひきます。新疆という民族色が濃く残る場所でも、特に印象的な衣装が見られたのが「ケリヤ」という小さな町。このケリヤでは男性は、毛がふさふさの大きな帽子を被ります。例え屋外が炎天下の猛暑のような日差しでも、彼らにとっては、黒い帽子を被ることは大事な儀礼。私たちの目には「暑そう」と見えますが、決して暑くはないとのこと。そのような男性に対して、既婚女性は、頭に白いスカーフを被り、その上に黒い小さな帽子をかぶります。被るというよりも、ピンで頭に留めています。ケリヤのバザールで見かけた帽子売りの女性が、愛嬌たっぷりに帽子を被り、にっこりカメラを向いてくれました。このような一見、風変わりな衣装を身に付けるのは、広い新疆という場所でも、ここケリヤのみ。かつてのシルクロードの文化を彷彿とさせる、いわば原風景が、小さな町に残っていました。

しかし残念ながら、最近の若い既婚女性はあまり民族衣装を着ることがなく、もっぱら洋服を好む傾向にあるとの事。

これから、更に中国という国が発展するにつれ、このような美しく可愛らしい、伝統的な文化が薄れてしまうのではないかと思いました。

未だ残る愛らしくさりげないお洒落を、皆様も是非、ご覧下さい。(小池純一)

シルクロードのツアーはこちらから

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