2006年6月 6日 (火)

ワールドカップは4年に一度、では3年に一度のお祭は?

20060607 欧州のお祭りが各国で行われる春、みなさま3年に一度だけのお祭、ご存知でしたか?私はこのたび、花のオランダとベルギー周遊11日間(普通は10日間)の添乗で、『猫祭り』を見てきました。ベルギーの古都ブルージュから南西70キロに位置するイーペルという町が会場でした。昔、毛織物産業で栄えていたころ、その毛織物をねずみから守るために猫に番をさせていたことがお祭りの由来。
 お祭りは主にパレードですが、そのパレードはもちろん主役は猫!でもその猫たちは猫に仮装した地元の人たち(注:生猫はいません)。まるでミュージカルのCATSのようですが、そのパレード参加者は大人から子供まで。参加グループもイーペルの学生、サーカス訓練校の生徒、家族やイーペルの町はもちろん、近隣の町のブラスバンド隊などなど。地元の人から近隣の町の人たちによって主に構成されていました。そして、このお祭りはなんと、3年に1度しか行いません!だから人々の3年に1度しかないお祭りにかける情熱は熱いものがありました。
 猫祭り本番のパレードの前にお祭りスポンサーの会社の宣伝パレードが行われるのですが、もちろん宣伝される品の周りには猫たちが!バギーを乗り回してアトラクションをしたり、飴やチョコレートを客席に投げたり、猫たちも客席にあがってきて観客にいたずらをしたりと客席大盛り上がり!そして宣伝パレードが終わると、次はいよいよ猫祭り本番パレードです。パレードの構成は、中世の時代の魔女と黒猫、世界各地にまつわる猫の物語、猫に関することわざ、イーペルの町の歴史を山車とそれに乗る猫たちが表現していました。その猫たちのなかにはにゃーにゃーと鳴く数十匹(人)の子猫だけの山車からサーカス訓練生が行う華麗なる演技をする猫や中世の華やかな衣装を身に着けていたり、ブラスバンド隊が奏でる音楽に耳を傾けたりと私たちは2時間という間、魅せられ飽きることなく笑い、驚き、歓声をあげ、拍手をおくったりと楽しみました。

そしてパレードが終わってもまだお祭りは続き、第二のメインイベントがひかえていました。それは「猫投げ」。えっ、と思うかたが多いと思います。これは中世時代、魔女と猫は関わりのあるというものでしたから、猫=不吉・災い・厄病ということから、魔女が噂されたときには生きた猫を町の広場にある高さ125mある鐘楼から投げ落としていたことが由来のイベントです。もちろん、お祭りに投げるのは生猫ではなく、黒猫のぬいぐるみです。いまではこの鐘楼から投げ落とされるぬいぐるみを下でキャッチできた人は幸せになれるということから、このイベントは熱いものがありました。鐘楼の上からはイーペルの町のシンボルカラーである赤と白の服を着た道化師が人々に歓声を上げることを要求し、欲しいか~欲しいか~とぬいぐるみを下にいる人々に見せびらかします。そうしてぽーいぽーいと投げられたぬいぐるみを鐘楼の下に集まった人々が手を伸ばし我こそ、と取りにかかります。参加しても参加せず傍観していても楽しいものでした。
 そしてクライマックスは魔女裁判で、裁判劇を行った後は、魔女の等身大人形を鐘楼前で本当に火あぶりにし、お祭りは終了となりました。
 ベルギーという国は、欧州でも小さな国で他国に比べると知名度が低いのですが、町は中世の町並みを残し、こじんまりしているからこそのんびりした雰囲気がどこにでも漂い、意外な歴史や文化、人々の暮らしに驚きの発見があります。知名度の高い欧州のお祭りは情報量が多いゆえに皆様の関心もそちらにいきがちですが、意外にもユネスコの世界無形文化遺産に登録されるお祭りがいくつかあるベルギーもお忘れなく。次回の猫祭りは2009年ですが、毎年行われるベルギーのお祭りにも注目です。7月にはブリュッセルにて中世の時代を再現したオメガングのお祭りがありますのでまだ間に合います、ベルギーをお祭りと一緒に堪能してみませんか?チョコレートとワッフルを食べながら是非見に行きましょう。  (髙橋景子)

オランダ・ベルギーのツアーはこちらから
   

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