2006年6月22日 (木)

朝日の美しいネムルート山!

Nemrut_image 先日、東トルコ物語より帰国いたしました。今の時期の東トルコはアララット山の上に積もる雪も溶けはじめ、夏を迎えようとしています。暑くも寒くもなく、東トルコの一番輝く季節でした。

 さて、旅の後半にネムルート山へ行きました。この山は紀元前1世紀に栄え、この地方を支配したコンマゲネ王国の王が自分のお墓とした山です。山頂近くには当時から残っている石像があります。石像は頭の部分だけでも身長より高いのです。現在その頭の部分は台座より転げ落ちてすぐ近くに見ることができますが、これが台座の上にあった頃の壮大さははかりしれません。

ネムルート山にはまだ空が暗いうちに登り始めます。なだらかな砂利道を30分ほど登ると、テラスに到着します。テラスは西と東にありますが、東のテラスで朝日が昇るのを待ちます。だんだん空が白んできて、あたりが明るくなっていきます。テラスに座って東を眺めていると、空が赤く輝き始め、昇ろうとしている太陽を今か今かと待ち構えています。太陽が顔をのぞかせると、その光はみるみるうちに広がっていきます。あたりの山が光をあびて輝きます。

朝日も非常にきれいなのですが、ここで後ろを向くのを忘れてはいけません!後ろを振り返ると石像が朝日をあびて悠然とこちらを眺めています。その様子は2000年以上前と同じ景色なのです。是非皆様も一度この感動を味わいに東トルコにいらしてください!(河合宏美)

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