2006年6月19日 (月)

見渡す限り一面の十字架!

20060619 先日、「バルト三国とサンクトペテルブルグ」から帰国いたしました。今の季節は緯度の高いバルト三国では夜10時過ぎまで日が沈みません。ご夕食の後、さて、もうひとつ観光にいこうか!と思ってしまうぐらい明るいのです。

 さて、ここバルト三国のうち、リトアニアに一風変わった観光地があります。それは、「十字架の丘」です。十字架の丘と聞くと、皆様何を想像されますでしょうか。十字架の形をした丘でしょうか?大きな十字架のある丘でしょうか?いえいえ、ここにあるのは無数の小さな十字架に覆われた丘です。

 リトアニアは別名を「十字架の国」というほど人々の信仰心の強い国です。人々はここ”十字架の丘”に様々な願いをこめて十字架をおいていきました。最初は、ロシアの占領にたいする蜂起の後、シベリアへ送られた人々を悼むために作られたものだとか、子の病気が治るように祈った親が建てたものだとか、様々な言い伝えが残っています。今では十字架にまた十字架がかけられ、数え切れないほどの十字架がその丘にはあります。そしてその数は年々増えていっているそうです。今でもリトアニアの人々はここ十字架の丘でお祈りを捧げ、十字架を置いていきます。その十字架の数は今ではリトアニアの全人口よりも多いといわれます。

ソ連にここが支配されていた時代、ソ連軍や秘密警察は何度もこの十字架を倒したり焼き払ったりしようとしましたが、リトアニア人も負けてはいません。夜になるとこっそり軍に見つからないように十字架を立て直しに行きます。このような攻防の末、この場所は残りました。現在ご覧いただけるものは19世紀初頭から続く丘です。変わらず、今でも同じところにあり、むしろその規模は年々拡大しています。

 信仰心のあるなしにかかわらず、この丘を見るとそのおびただしい数の十字架にこめられたリトアニア人の希望や願いが感じられます。是非、皆様も世界でたった一つのこの十字架の丘を見に、リトアニアにいらしてみてください。(佐々木聡子)

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