ウクライナ・バンドゥーラの夕べ
先日「ロシア・ウクライナ・バルト三国 15日間」より帰国致しました。この旅の醍醐味は5カ国を比較しながらまわることが出来るということです。まずはウクライナの首都キエフを訪れ、日本にいるとなかなか触れることのない正教文化を目の当たりにしました。そして飛行機でリトアニアの首都ビリニュスへとひとっ飛び。その後はバスでバルト三国の首都を訪れます。スラブ系の流れを汲むウクライナから、今度は北欧や中欧の影響を色濃く受けたバルト三国へと続きます。街並みも一気にヨーロッパの装い。小さい国であり、貿易の重要な拠点であったバルト海に面した三国は、時代ごとに大国に翻弄されてきた歴史をもちます。だからこそ、自国の文化を大切にしてきました。一見すると似ているバルト3国ですが、旧市街を歩いてみると、それぞれの都市に根ざした様々な面が見られます。毎回新しい発見があり、歩くほどに楽しくなる街です。そして、バルト三国からロシアの二大帝都の一つサンクトペテルブルグヘ。旅の後半は再び正教文化を感じながら、ロシアにおけるその重要性を感じつつ、色々な意味でのロシアの大きさを実感することができました。
今回は、この5カ国で最もイメージのつきにくいウクライナを少しご紹介します。今年はワールドカップイヤー。ウクライナは初めて決勝トーナメントに残り、日本でも改めてウクライナという国を意識された方も多かったのではないでしょうか。しかし、このウクライナ。かつては、ギリシアやローマと肩を並べるほどの強大なキリスト教国家でした。豊かな文化と長い歴史を持つウクライナ。そのウクライナを代表する楽器といえば、バンドゥーラ。ギターのような、ハープのような、琵琶のような形をしています。なんと、弦の数は50本以上!今回はこのバンドゥーラを聴きながらのお食事をお召し上がり頂く機会がありました。今回の場合、音楽大学を卒業したばかりの美しい女性が3人民族衣装を着て、素晴らしい演奏と歌を披露してくれました。緑豊かなウクライナの奥深さを感じさせるその音と、音と一体化していく声。ウクライナを思い出すとBGMのようにあの歌とバンドゥーラの音色が優しく流れています。目に見えない素敵なお土産となりました。 (佐藤 亜紀子)
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