2006年8月 4日 (金)

最高の列車、青蔵鉄道!

20060713cscc0024先日、中国の青海省からチベット自治区へと走る青蔵鉄道のツアーより帰国しました。

中国を網目状に走る数々鉄道の中でも、 2006 年 7 月 1 日に営業運転を開始したばかりの列車で、世界で最も高い標高を走る列車として、国内外からの注目を浴びている路線です。

この度のツアーでは、ゴルムドという地から列車に乗車しました。青海省の省都・西寧を前日の夜に出発した列車に途中駅のゴルムド駅から、朝 7 時 22 分出発の予定。しかし、そこは中国の事情。列車は 7 時 42 分に駅に到着。待合室より、プラットホームへ移動し、列車番号 7 号車へ乗車です。座席についてしばらく談話していると 8 時 02 分にゆっくり列車が動き始めました。自然と気分も昂ぶります。いよいよチベット高原へ!

青蔵鉄道とは、青海省・西寧からチベット自治区ラサまでをつなぐ、全長 1,956 kmの鉄道。全工程のうち標高 4,000m 以上の高地が 960 kmにも及というから、まさに驚きです。

車窓からは、彼方まで広がるチベット高原や、ヤクやカモシカなどの高山で生息する動物など、独特な風景が広がります。しばらく車窓から美しい大自然の景色に見とれていると、やがて列車の現在標高を示す電光掲示板が 5,000m を知らせました。徐々にその数字は高くなり、そして 14 時 46 分、世界最高地点の駅、唐古拉「タングラ」(山口峠)〔 5,075m 〕を超え、その瞬間に車内では歓声があがりました。途中では幾つかの駅に停車した後、街の明かりが見え始めました。チベット自治区の区都ラサに到着です。約 15 時間の列車の移動は、飽きることなく本当にあっという間に、過ぎました。ラサの駅に降り立ってもまだ、列車から見られた車窓の素晴らしさに、しばらく余韻に浸っていた程です。しかしながら、列車の開通により、チベットと中国との距離がさらに近くなったという事は、地元では悲喜交々と言う声を聞きました。これまで、チベットと言う土地は、陸路での移動が限られていた場所。陸路移動の手段が増えた事で、物資の移動が格段に早くなる一方、これから更に漢民族のチベットへの移動が増え、チベットの文化が薄れてしまうかも知れないというのです。

是非、以前チベットへ訪れた方も、これからの方も、今が旬のチベットへ訪れてみてください。チベット文化の息吹が、じかに感じられるうちに。 (小池 純一) 


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