動物達の息遣いを感じた旅
先日、ケニア・マサイマラと樹上ホテル・キリマンジャロ10日間のツアーより帰国しました。
カタール航空でドーハ乗り継ぎをしてから、ナイロビ空港に到着。 ごちゃごちゃした空港の中にひときわ目立つどっしりしたガイドさん達が待っていてくれました。
一台4名様から5名様に別れてミニバスに分乗し、いよいよ出発!
4つの巨大な国立公園を巡り、8~9回のサファリを経験するのが今回の旅の魅力です。
アバーディアの国立公園から樹上ホテルに向かう途中、既にハイエナやゾウたちがお目見えしました。ロッジに到着してから、ガラス越しに眺める動物達。ゾウの群れはもちろんのこと、インパラやバッファローなどが夜水場を求めてやってきます。
またナクル湖の国立公園では、湖に近づくにつれ、水面にピンクの厚い層が見えてきました。近づくとなんとそれはフラミンゴの大群!何千羽、何万羽いるのでしょうか。ソーダ性の湖に育つ藻を求めて、多くのフラミンゴが通年を通して湖で過ごすそうです。
そして今度は、ライオンの王国マサイマラ。面積は大阪府に匹敵するといわれるケニアを代表する巨大国立公園です。肉食獣が多く暮らすこの地域は、動物が最も活動する早朝と夕方に、計5回のサファリを体験します。
私達は早朝のサファリで偶然にも、ヌーを食すライオンの子供達に会いました。きっと、昨晩母親が仕留めたものなのでしょう。ヌーの頭をくわえて振り回している子供達には獰猛なライオンの雰囲気はまだなく、どこと無くあどけなさを感じました。
また、別のタイミングでは、草陰で休む雄ライオンを発見!動物の王様である雄ライオンは威厳にみちており、風でなびく鬣がりりしさを演出していました。でも、なぜでしょう。しばらくして、大きなあくびをして、お腹を出して寝転がる姿はどうみてもグーたらお父さんのようで、ライオンの印象が変わった気がしました。
その他、目のよくて鼻がきかないシマウマと目の悪くて鼻が利くヌーが共存している姿や、サイがサファリカーを威嚇している姿。そしてゾウの母親が生まれたての小象を守る姿。どれもが野生の動物達の生き様を感じる瞬間でした。
そして最後にアンボセリ国立公園へ向かいます。マサイマラのような波打った丘や草原はすくなく、アンボセリの大半は湿原で覆われています。湿原には水を求めて草食動物たちか集います。ここで、私達はとても美しい動物に出会いました。それは、チーターです。そのしなやかな姿は、体の模様も含めて見とれてしまいます。私達の車がゆっくり近づくと、警戒心旺盛なチータは草陰に走りこんで姿を隠しました。
10日間でケニアの各特色を持った国立公園を旅する今回のツアーは、動物の息遣い、表情、姿をまじかに感じ、どんな動物園でも見ることの出来ない動物達の自然の生命力を感じた旅でした。(時田 麻弓)
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