2006年9月22日 (金)

神様の落し物?長白山・天池

Tenchi 先日、「聖山、長白山巡礼と中国東北部めぐり」の旅から帰国しました。
このツアーでは、中国と北朝鮮の国境にある「長白山」(北朝鮮側の名前は「白頭山」)にご案内します。この山は朝鮮族の人達が、一生に一度は登ってみたいと願う聖山で、その山頂には天池と呼ばれる湖があります。いつも霧に包まれていて、運がなければ見ることのできない聖なる湖です。朝鮮族の間には、天池が霧に包まれているときは、神様が入浴としている所を見られるのが恥ずかしいから、霧のカーテンで隠しているという言い伝えがあるのだとか。
お客様を西側の天池にご案内していたときのことです。それまでは穏やかだった天気が、突然吹雪に変わりました。天池は見られるのかという一抹の不安を抱きながらの登山開始です。山頂に到着した時は、霧のカーテンで何も見えませんでした。今日は神様の機嫌が悪いのかと残念に思いながら待つこと約10分。霧の間に、見えました!深い深い青色の天池。息を呑むほど神秘的なその色は、まるで神様が落とした宝石のようにも見えました。

この天池の西側はまさに中国と北朝鮮の国境です。二つの国の国境を跨いで立ち、「同時に二つの国に居る」という島国の日本では考えられない珍しい体験もできます。
中国東北部の長白山にまだ足を運んだことのない方は来年こそ是非、この地を訪れてみてください。ユーラシアの旅では西側からと北側から、角度を変えて二度天池にご案内します。霧に包まれてなかなか見えない天池を見るチャンスが二倍です。神秘的な深い青色は、皆様の心にいつまでも残ることまちがいありません。  (荒井 千穂) 

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