2006年9月28日 (木)

トリノで過ごす甘くて優雅なイタリアの休日

060928 イタリア北西部、美食とワインの宝庫ピエモンテ州に行ってきました。今年の2月、冬期オリンピックで一躍有名になったトリノもこのピエモンテ州にあります。イタリアの首都といえばローマですが、実は統一イタリアが誕生した1861年、イタリアの最初の首都はトリノでした。5年に満たない期間ですが統一イタリアの王サヴォイア家のお膝元として栄えた優雅な街の空気は、今もトリノに漂っていました。
統一イタリアはカフェから始まったといわれています。統一を目指す多くの紳士達が集い、議論を交わすサロンであったカフェが今も現役で営業しているのがトリノの魅力。今も多くのトリノっ子達が集い、優雅なひと時を楽しんでいます。今回私が訪ねたカフェは1903年創業の「カフェ・トリノ」。サン・カルロ広場に面したこのカフェの入り口前には「幸福の牡牛」と呼ばれるトリノ市のトレードマーク、黄金の牛が埋め込まれています。踏むと幸せが訪れるという牡牛をしっかり踏んで店内へ。リバティ様式で統一された優雅な空間で注文するのは勿論「ビチェリン」。カヴールが考案したというこのトリノ名物はチョッコラートとエスプレッソ、そして生クリームで作られたココアのような飲み物。物凄く甘いのでは?と思って一口飲んでみると、以外にすっきりとしたほろ苦さ。添えられたジャンドゥイオッティ(ヘーゼルナッツクリーム入りチョコレート)とともに上品な味わいを堪能。

カフェにて統一イタリア紳士の気持ちに浸ったあとは、広場を挟んで向かい側にある「ストラッタ」へ。こちらはサヴォイア家ご用達だったという由緒正しきお菓子屋さん。うっとりするようなショーケースには趣向を凝らした見事な箱が並びます。もちろん中身のチョコレートも手の込んだ逸品ばかり。中でも人気なのは「サヴォイア家の王冠」というその名の通り、可愛らしい王冠の形をした一口サイズのチョコレート。トリノ土産はこれで決まりです。

美食の里アルバ、バローロやバルバレスコなどイタリアを代表するワインを生み出す丘、白トリュフを育むポプラの森にたっぷりのポルチーニ茸。魅力と美食満載のピエモンテ州で優美な休日を過ごしてみませんか?

日本人がまだ知らないイタリアにとっぷり浸って、イタリアへの愛がさらに深まることでしょう。(宮澤 詩帆)


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