2006年9月 5日 (火)

年に一度のご開帳!!

0905 先日、チベットの添乗より帰国しました。

今回のチベットツアーの最大の見所は何と言っても、雪頓節!!このお祭りの意味は「ショ」=ヨーグルト、「トン}=食べる。その言葉の意味する通り、ヨーグルトを食べることに由来しています。チベット仏教の僧侶たちが2ヶ月間の修行を終え、お寺から外の世界へ出てきた時に、人々が僧侶たちにヨーグルトをご馳走したそうです。

お祭り最大のイベントはデプン寺の大タンカご開帳です。今回はこのご開帳を見学しに、まだ日も昇らないうちからお寺へ。朝5時前の暗い中をバスで移動。普段はバスで入れるお寺の駐車場も、この日ばかりは進入禁止。照明もなにもない中を、チベットの人々はマニ車を回しながら、真言を唱え、進んで行きます。その後を追うかのように、旅行者たちもまた、その暗闇の中を寺目指して歩いて行きます。さながら、巡礼の道のよう。

お寺の境内を移動し、タンカが開かれるタンカ台までは、足場の悪い砂道。狭い場所にたくさんの人々が溢れ、歩くのも至難の業です。雨が降りしきる中、今か今かとタンカが開かれるのを待ちます。10分が1時間のように感じられました。

9時45分。ついにホルンが吹かれる中、タンカが姿を見せました。ゆっくりと僧侶たちによって引き上げられる大きなタンカ。横30m、縦20m。神々しい釈迦の姿が描かれていました。タンカが開かれるまで約4時間。待った甲斐あってか、本当に有難いものに感じました。岩場に集まった群衆からも歓喜の叫びが聞こえたほどです。

年に一度の雪頓節ですが、それだけでなく、チベットにはたくさんの魅力が溢れています。7月に開通した青蔵鉄道、5000mを越える雄大な山々の景色、夏なのに雪が吹き積る峠、信仰が生きることそのものというチベットに暮らす人々。言葉では言い尽くせない世界がそこには広がっています。訪れたひとは、必ずその生き方、自然に魅入ってしまうことでしょう。

是非、チベットを訪れてみてはいかがでしょうか。(大町 章子)

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