ネパール秋のお祭「インドラジャトラ」
この度「神の国ネパールの祭りとポカラの休日8日間」の添乗より戻りました。この時期ネパールは雨季と乾季の境目。「山をみるにはちょっとなぁ」と思われるかもしれません。しかし、なによりもこの時期外国人のみならずネパール国民をも魅了するお祭があります。それはインドラジャトラ。ヒンドゥーの神インドラ神のお祭りですが、その期間中、生き神様クマリが山車に乗って街を巡行します。クマリはタレジュ神の生き神様と言われています。シャーキャー族で、生理の始まっていない女の子から選ばれます。クマリに選ばれると年にこのインドラジャトラの時期しか外にでません。巡行の始まる前、人々は今か今かとクマリの館の前で何時間も立って待ちます。その人々は場所がなく、観光客用エリアにまでくい込んでくる勢いでした。
私たちもクマリの巡行を見ることが出来ました。それは驚くべき人々の熱気が溢れる中クマリの山車がやってくるのです。もしかしたら興味半分で見ることはタブーなのかもしれませんが、その熱気にただただ圧倒されました。国王までがクマリを崇め、王宮広場のバルコニーにやってきてクマリの山車が通るのを待ちます。
このお祭りは神事ですので、まじまじとクマリを見るお祭りではありません。しかし、ネパール各地からたくさんの人々がクマリを一目見ようと集まるそのひと時は「神の国ネパール」を感じずにはいられません。 (瀬川 雅子)
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