ホイリゲでかんぱーい!
「オーストリア、8大世界遺産巡りと湖水地方の旅 13日間」のツアーから戻りました。9月になるともう秋も深くなって寒いのでは?とお思いの方、とんでもありません!さすが観光立国だけあって、町中ありとあらゆる場所に花があふれ、気候も半袖で過ごせるほど暖かでした。また、このツアーの魅力は、自然、歴史、文化、音楽、芸術ありの盛りだくさんという点です。
今回は特に、オーストリア(ウィーン周辺)名物、「ホイリゲ」についてご紹介します。「ホイリゲ」とは、その年収穫されたブドウを使ったワインで、初秋に出回る、発泡性のピリッとした、口当たりさわやかな「ユンゲ・ウィーナー(若いウィーンっ子」のことです。この「ホイリゲ」を飲ませる居酒屋のこともまた「ホイリゲ」といいます。始まりは18世紀末のこと。皇帝ヨーゼフ2世が、自家農園のブドウを自家のケラーで醸造したワインに限り、直接消費者に自由に小売してもいいという法令を農家に特別に許可した事がきっかけです。お庭に大きなテーブルを置き、ワインやつまみを売り、現在のような居酒屋スタイルへと発展していきました。「ホイリゲ」では、お食事をとりながら、シュラン・メルムジークと言われる歌と弦楽器も味わえます。リクエストをすれば、なじみの曲も演奏してもらえ、今回のツアーでは、隣のアメリカ人とカナダ人のグループと一緒に、歌あり、踊りありの大盛り上がりでした。
2000年以上のワインの歴史を誇るオーストリア。Wien(ウィーン)とWein(ワイン)のスペルが一字違いであるのは偶然ではありません。世界でもワイン畑のある都市はウィーンのみで、その面積はサッカー場1700面分にもなるそうです。そんなウィーンで飲む「ホイリゲ」の味は格別です!
日本では、まだ馴染みの少ないオーストリアワイン。しかし、訪れた際には是非、「ホイリゲ」を味わってきてください!(沼田 江美子)
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