2006年11月21日 (火)

歴史に翻弄された都、イスタンブール

Topukapi 先日、「トルコ自然・歴史遺産と古都サフランボルを訪ねる12日間」のツアーから帰りました。シルクロードが栄えたはるか昔から、長い旅に疲れた旅人たちがその美しさに心癒された都イスタンブールは今回のツアーの終着点でした。

 ツアーは首都アンカラから始まり、陸路バスで移動します。日本の約2倍の面積の広大な国土はそのほとんどが畑や自然で、なだらかな丘陵がどこまでも続いています。サフランボルへ北上するにしたがって、ポプラの黄葉が車窓の風景にアクセントを添えていました。

 オスマン帝国の時代より続く情緒あふれる古都サフランボルでは古い家並みの路地を散策し、奇岩がそびえるカッパドキアでは連泊して丸一日かけて周辺の不思議な岩山や4世紀ごろキリスト教徒たちによって造られた地下都市を探検しました。

カッパドキアからパムッカレへの約700㎞の大移動の日は、なんと前夜から11月にはめずらしい初雪が降り積もり、辺りは白銀の世界に。思いがけず美しい風景に出会えるのもバスの旅ならではです。 

 ツアー後半のエーゲ海沿岸の地域では、紀元前に栄えたギリシャの文化の色濃い古代ローマ都市や一面のオリーブ畑の風景がそれまでとは全く違う国を訪れているような気分にさせてくれました。

 数日間の旅の末、トルコの壮大な自然と歴史に酔い、8日目に旅の終点イスタンブールに到着しました。ビザンチン帝国の時代に建てられたアヤ・ソフィア大聖堂や、オスマン・トルコの歴代スルタン達が優雅な暮らしを送ったトプカプ宮殿など市内の見所を2日間かけてまわりました。

2日目の自由時間にはイスタンブールの今の顔が見られる活気のある新市街をぶらり。3日目にはボスポラス海峡のクルーズと、滞在中、様々な角度から町の様子を見ることが出来ます。

 歴史の中で、時の支配者に選ばれ姿を変えてきた都イスタンブール。当時の繁栄が今も都市の身体の中で息づいているような印象を受けます。日常を離れ、“異国”にトリップできるトルコの旅でした。(佐賀 宏子)

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