郷愁のルーマニア・ブルガリア
先日、「ルーマニアとリラの僧院を訪ねる」に添乗に行って参りました。ルーマニアと言えばドラキュラ、ブルガリアと言えばヨーグルトや、日本で大活躍の琴欧州関が頭に思い浮かぶのではないでしょうか。この二カ国は2007年1月1日にEUに加盟予定です。それに従いこれからどんどん近代化が進むことでしょう。しかし、自然や人々のよりどころとなる聖地、田園の景色がまだまだ多く残っている国々でもあります。例えば、ブルガリアの聖地リラの僧院や、ルーマニア北部のブゴヴィナ地方の5つの修道院、それにマラムレシュ地方の田園風景。私、この国々を訪れたのは三度目なのですが、なぜかほとんどの見所が、以前訪れたときと違うように映りました。全てが秋色に包まれていたからというのが、その理由です。いつも以上にひっそりと静まり返り、その神聖さが増すリラの僧院。黄葉しつつある木々の中で暮らす人々。また、バスの中からの風景もいつも以上に格別に思えました。峠を越える日が二度ほどツアー中にあったのですが、秋と冬の混じった景色や、夕日が照らしさらに秋一色になった木々の景色の美しさに、思わず「はぁー」と声をもらしてしまいました。
日本と同じ様に、四季がある国にはその時期独特の国の特色がでます。ブルガリアでは春から夏にかけてはバラの香りが漂い、夏のルーマニアはひまわりの力強さを感じます。
どの季節も好きな私ですが、郷愁という言葉がぴったり当てはまるルーマニア・ブルガリアの秋も非常に気に入りました。
秋といえば、忘れてならないのが「収穫の秋」そして「食欲の秋」。
ルーマニアでは、冬に野菜が少なくなるため、秋の収穫の時期にキャベツなどを庭先の大きな樽に大量に保管し、酢漬けにしておきます。言わば冬用の保存食。キャベツはルーマニアの料理に欠かせない材料の一つで、よく煮込んだ酢漬けのキャベツで挽肉を包んだルーマニア風ロールキャベツ「サルマーレ」は最高に美味しく、一緒に頂くルーマニアのワインも絶品が揃います。その他のお料理も意外と日本人の口に合うものが多く、「食欲の秋」を堪能できました。
皆様も是非秋色に染まるルーマニア、ブルガリアへお出かけください。
きっと、皆様だけのとっておきの“秋のルーマニア、ブルガリア”が見つかるはずです。(網代 茂幸)
ルーマニア・ブルガリアのツアーはこちらから
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