2006年11月22日 (水)

異空間を描きだすルネッサンス芸術

Mantegna_001 先日中北部イタリア、珠玉の美都を巡る」の旅から帰国しました。
このツアーでは、イタリアのロンバルディア州、エミリア・ロマーナ州、マルケ州、トスカナーナ州の四つの州と、一つの国サンマリノ共和国を巡りました。今では、いくつかの州にわけられていますが、中世にはいくつものコームネと呼ばれる自治都市が林立していた地方です。訪れるそれぞれの都市は、かつてひとつの国家でした。そのため、いずれの街にもそれぞれの宮殿や城があります。そして、その支配者が競い合うようにして、芸術家を招聘し、またスポンサーとなり、すばらしいルネッサンス芸術が花開いていきました。
それぞれの街に、ルネッサンス芸術の名作が残されています。

なかでも印象に残ったのはパドヴァの宮廷の残される、マンテーニャの絵画です。マンテーニャは、日本では一般的にはあまり名前は知られていないかもしれませんが、15世紀の天才画家といわれ、空間を遠近法とつかって自在に表現しました。マントヴァのドゥカーレ宮殿にある「結婚の間」には、天空に突き抜けるような天井画が描かれ、下を覗き込む天使や人々がこちらを見下ろしています。そこに立つと、本当に人がいるように錯覚することでしょう。見学しているつもりが、まるで覗き込まれているようです。
こんな体験をするのも、旅の地に赴いているからこそできることです。芸術が繰りなす不思議な感覚を体験してみませんか。 (齋藤 さゆり)

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