異空間を描きだすルネッサンス芸術
なかでも印象に残ったのはパドヴァの宮廷の残される、マンテーニャの絵画です。マンテーニャは、日本では一般的にはあまり名前は知られていないかもしれませんが、15世紀の天才画家といわれ、空間を遠近法とつかって自在に表現しました。マントヴァのドゥカーレ宮殿にある「結婚の間」には、天空に突き抜けるような天井画が描かれ、下を覗き込む天使や人々がこちらを見下ろしています。そこに立つと、本当に人がいるように錯覚することでしょう。見学しているつもりが、まるで覗き込まれているようです。
こんな体験をするのも、旅の地に赴いているからこそできることです。芸術が繰りなす不思議な感覚を体験してみませんか。 (齋藤 さゆり)
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