2006年12月15日 (金)

仏教発祥の地・インド

20061111dib33 この度、「インド八大仏跡巡りと三大仏教美術館 13日間」より帰国いたしました。
 仏陀の生涯を訪ねて、仏教聖地のなかでも「八大仏跡」と呼ばれる場所をすべて巡ってきました。お釈迦様の生まれたルンビニ、6年間の苦行の末、菩提樹のもとで悟りを開いたブダガヤ、初めて説法したサールナート、そして入滅の地クシナガル、この4箇所は「四大仏跡」として有名です。インドを一度訪れたことのある方の中にはこの中の1~2箇所は立ち寄ったという方が多いのではないでしょうか。この4箇所と、仏陀の説法を聞くために沢山のお弟子さんたちが登った霊鷲山のあるラージギール、布教伝道の地となった祇園精舎のあるサヘト・マヘト、仏陀が最後の雨季を過ごしたとされるヴァイシャーリ、仏陀が母のためにとう利天に昇って説法しその後帝釈天の命によって造られた階段を降りたとされるサ―ンカーシャ、この8箇所はその重要度から「八大仏跡」と呼ばれています。

 その中のひとつ、仏陀の布教の地として重要な拠点となった「祇園精舎」のエピソードをご紹介します。

 舎衛城にスダッタという資産家がいました。スダッタは仏陀の教団のために僧園を造りたいと思い土地を探しているところ、ジェータ太子の持つ庭園を見つけました。さっそくジェータ太子にその土地を譲って欲しいと頼むとジェータ太子の答えは「この土地いっぱいに黄金を敷き詰められたら譲ろう」でした。スダッタは本当に黄金を敷き詰め始め、黄金が足りないとなると自分の家や土地、財産を売ってまで黄金を敷き詰め続けました。そのスダッタの姿を見てジェータ太子は無料でその土地を譲り、仏陀の布教活動に協力するようになりました。

仏陀の辿った道には、こういったエピソードや仏陀の起こした奇跡や伝説などが数多く残っています。

 私たちはこの場所を訪れ、発掘された僧院や香室堂、仏陀が沐浴をしたとされる池、瞑想をしたという菩提樹などがある広い園内を、教団の修行の様子や仏陀の説法する姿など想像を巡らせながら見て歩きました。

 他のインドの旅とは一味違った仏跡地ならではの楽しみ方と言えるでしょう。

 仏教に興味のある方でもない方でも、インドの新しい魅力発見に繋がる仏跡ツアーにぜひ一度ご参加ください。 (関根 三恵子)

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