2006年12月14日 (木)

何度でも面白いエジプト。ファラオの力は偉大なり。

1214 3000年から4000年前へ踏み込み、当時のファラオが様々な願いを込めた神々のレリーフ(それも色つき!)。正にそのものを拝む。

このような体験が出来る場所が他にあるでしょうか。 

先日、「エジプト大紀行」のツアーへ行って参りました。このツアーは19日間でエジプトの主要な見所を1度で回ってしまう魅力的なコース。海に消えたアレクサンドリアでクレオパトラに想いを馳せ、ナイル河クルーズでエジプトの至宝を堪能。シナイ山でモーセも見たかもしれない御来光を拝み、黒砂漠・白砂漠でまるで宇宙旅行をしている気分に浸りました。思いがけない発見もたくさんありましたが、今回は「他国の遺跡と比べる旅」を自身のテーマとしたので、エジプトファラオの誇った力がいかに強大であったかに大きく心揺さぶられることとなりました。

巨大神殿。

・ 何本も並ぶどっしりした柱の間を抜ける。ファラオの腕が伸びてくるような、逃げ場がないような、どこか恐怖さえ感じさせる威圧感がある。

・ 幾つも並ぶ小部屋へ入る。天井の高さにファラオの天への想いを感じる。

・ 一番奥、中央に設けられた至聖所を覗く。私のような者でも踏み込んでよい空間なのかと一瞬躊躇してしまうような張り詰めた空気がある。

・ びっしりと刻まれたレリーフに囲まれる。象形文字、神の姿、ファラオの姿。その高い技術とセンスは現代のそれにひけをとらない。

巨大な墓。

・ 腰を屈め、急な階段を上り下りする。どうやってこのような巨大地下施設を築くことが出来たのだろう。息が切れた頃ようやく石棺の置かれた空間に辿り着く。もしここで王が生き返ったら地上に出るまで大変だあ、なんて心配する。

・ 一面色鮮やかな小部屋で立ち尽くす。息をのむ。

・ ここを埋め尽くしていたであろう金銀財宝を想像する。ため息をつく。

ファラオは今でもその願い通りここに生きていると何度も感じました。ファラオは死ぬのが怖かったのだろうか、それとも来世が楽しみだったのだろうかという思いが頭をよぎり、生と死について多少なりとも考えさせられる旅でした。

エジプトの楽しみ方はそれこそ十人十色。何度訪れてもその度に新たな楽しみが見つかる国だと私個人は思います。エジプトをまだ旅していない方ももうその魅力に触れた方も、ベストシーズンの今、ファラオに会いに行きませんか? (岡田あかね) 

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