2007年1月 4日 (木)

チュニジアとリビア 似てる?似てない?

0104 先日、「チュニジア・リビア物語16日間」の旅から帰国いたしました。この2カ国を訪れるツアーは、カルタゴ・ローマ時代がお好きな方には大変お薦めのツアーです。

チュニジアでは、当時ローマと地中海をはさんで対立した一大勢力、カルタゴの歴史や文化に触れます。紀元前の時代に、象部隊を率いてアルプスを越えるという偉業を成した名将ハンニバルの国。カルタゴという名を知らなくても、ハンニバルという人物の名は聞き覚えのある方は多いと思います。そしてリビアでは、砂漠に埋もれていたため、世界一ともいえるほど保存状態が良く、美しいローマ遺跡を訪れ、ローマ人になった気分で遺跡の中を観光します。

隣り合った国ですので、歴史的・文化的な共通項はとても多く、何となく性格の似た2カ国かなぁ。そのようにお考えになる方は多いと思いますが、実はそう思って訪れたところ、その違いに驚いた!という方が多くいらっしゃいました。この2カ国は、隣り合ってはいますが実は全く違った魅力を持っているのです。

では、どんな違いがあるのでしょうか。少し挙げてみたいと思います。

国の大きさと人口。これは地図を見ても一目瞭然ですね。チュニジアは、リビアの10分の1にも満たない面積しかありません。しかし、住んでいる人の数はどうでしょうか。実はチュニジアの方がリビアの2倍もの人口です。2つの国の大都市を訪れると人や建物の多さが全然違うということに驚きます。

それから、歴史。これは、特に近代・現代に入ってから大きな違いがでてきました。チュニジアはフランス、リビアはイタリアの支配を受けましたね。そして現在は政治体制も大きく違います。

国や歴史、このようなことは、日本でも調べれば分かるので、行ってみて気がつくことをあげてみましょう。

例えば 、人々の家。チュニジアの家はその美しさから「チュニジアンブルー」という名前がついてしまうくらい、きれいな青い色がとても多く使われています。白壁に、青いドア。とてもチュニジアらしいですね。ではリビアはどうでしょうか。青ではなく、ある色が大変多く使われています。ヒントはリビアの国旗です。

また、チュニジアもリビアもイスラム教の国ですが、このイスラム教の寺院であるモスクの横に高くそびえるミナレット。ミナレットの形を注意深く見ていると、これも2カ国の間で全く違っています。

そして、 道を行き交う車の様子。こんなところにも違いが見られます。意外と綺麗な車がたくさん走っているのはどちらだと思いますか?それからガソリンの値段。それも、片方の国はガソリンの価格が驚愕の安さです!ヒントはリビアにはたくさんの油田があるということ。(もうお分かりですね・・・)

他にも、似ているようで違ったところがたくさんあります!

チュニジアとリビアの違い探しの旅。ひとつ見つけるたびに大きな感動があり、とても興味深い旅でした。今回のツアーのように、一度にチュニジア・リビア2カ国を回ってしまうのも良し、それぞれの国をひとつずつじっくり訪れてみるのも良し。まだまだベストシーズンはこれからです。ぜひ一度、チュニジア・リビアへお出かけ下さい!(安藤 幸子)

チュニジア・リビアへのツアーはこちら

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