2007年3月29日 (木)

蒸気機関車でタイムスリップ!!

P2230126 先日、四川省の添乗より戻りました。
今回の旅で訪れたのは、四川省の小さな村・石渓鎮です。ここでは、昔から変わらない人々の生活と村人達の大切な足となっている芭石鉄道に出会うことができます。
「ポーッ!!!!」と響き渡るSLの汽笛にどこか懐かしさを感じます。この鉄道はたったの19.8キロしかありません。始点の石渓鎮から終点の芭溝まで時速20キロ・約1時間かけて走ります。この鉄道の名は、その始点駅と終点駅それぞれの地名の漢字頭一文字を取って名づけられたそうです。もともとは芭溝の先にある炭鉱から掘り出した石炭を運搬するために造られた貨物列車です。今では客車も日に何本か走っています。車が走れる道路のないこの区域では、この鉄道は地元の人々の生活にかかせないものとなっています。

この鉄道に乗車して、のどかな四川省の田舎を旅すると、車窓には段々畑の水田や、菜の花畑が広がります。水牛で畑を耕す村人達の生活を見ると、なんだかタイムスリップしたかのような気分です。時間ものんびり流れているようで、列車の遅れを気にする人は誰もいません。単線なので、対向列車がくるまで、列車はストップ。そのまま30分以上待つこともあります。それも旅のひとつの思い出です。
ガタンガタンと揺られて辿り着いた先の芭溝駅。
そこは炭鉱の町です。炭鉱夫たちが暮らす村には、旧ソ連時代の建築が残っています。中国の村とは少し趣が変わった石の建物が並び、今は昔ほどの活気はなくひっそりとしていました。小さな商店ではおばあさんが日用品を売り、道端では果物を並べて売っている人がニコニコとこちらを見ていました。
ガタンガタンと揺られ、汽笛の音を聞きながらの鉄道の旅路はなかなか味わうことの出来ない体験でした。 皆様もぜひ、この小さな機関車に会いに行きませんか。懐かしい光景に出会えるはずです。 (大町章子)

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