2007年4月 5日 (木)

ブータンを“護る”もの

0405 このたび「じっくりブムタン地方とパロとティンプー11日間~パロ・ツェチュ祭~」の添乗より戻りました。ブータンはまさに桃源郷の国。山間に建つ家々、人々は着物に似た国民服ゴとキラを纏う、穏やかで信心深い仏教徒。 ブータンという国で話によく出たり、皆様も耳にしたことがあるのではないかという言葉があります。『GNH』=Gross Nasional Happiness。GNPという経済の数値の向上が国の豊かさではなく、心の豊かさが国にとって大切なこと、という要素を含んだものです。ブータン前4代目国王が就任4年目にして発言したものです。この言葉の意味は哲学的で難しいものがありますが、今回旅行中にガイドさんとお客様との間でこういった会話がありました。

「ブータンには軍隊があるのですか?」「ありますよ。でも非常に小さい軍隊です。」「それで国を護れるのですか?」「私たちを護るもの、それはこれです」、といって自分の着ているゴを指差しました。ブータンの人にとってはるか昔の祖先のころから着続けて現在にまで受け継がれてきた国民服。現在でもゾンや学校などでは国民服の着用が義務付けられています。ブータンにとって、長く受け継がれてきた慣習と伝統と文化を守り続けることが国を護ることにつながる。武力や戦力といった目に見える国の防衛ではなく、自国の長い歴史が培ってきたものを失わない心、文化や慣習を誇りに思うこと。国というものがたとえ存在したとしても、そこにその国の文化や慣習、精神がなくなったら、自国を語るときに何を語ることができるでしょうか。何か大切なことを失いつつあるような日本と自分にはっとさせられ、ブータンの人の心の豊かさを非常に強く感じた瞬間でした。

 ブータンではお祭りが年間通じて各地で開催されています。ブータンの長い歴史の中で、その地元で毎年行われてきたものです。法要の要素を含んだ祭りでは、仏教に敵対していたが高僧に調伏されてから仏教を護ると誓った護法神との誓いの契約更新の意味をはらんでおり、自然とともに生きるブータンの人々は、超越した神々を信じ、大切に、心からお祭りを行います。赤・白・黄・緑とカラフルな衣装を纏った踊り手が宙を舞います。色は火や水、大地といった自然を表したものです。はるか昔から、いまもなお引き継がれているブータンの心を感じにブータンを訪れてみませんか?ブータンはいま春を迎えました。 (高橋 景子)

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