マヤの天文学に感激!
先日、「~春分の日の奇跡~古代マヤ文明を徹底的に極める旅15日間」の添乗より戻りました。 今回訪れたのは、メキシコ、ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラスの4カ国です。これらの国々でかつて栄えた文明がマヤ文明です。メキシコの南部、東部、そしてユカタン半島、ベリーズ、グアテマラ、ホンジュラスの鬱蒼としたジャングル中の謎の文明、それがマヤ文明です。
この旅行では、メキシコではマヤ古典期の至宝パレンケ遺跡、近年発見されたマヤ文明最大規模のカラクムル遺跡、マヤ古典期の代表遺跡ウシュマル、同じく古典期のカバー、マヤ古典期で最大の遺跡チチェンイッツァ、カリブ海に面して建つトゥルム遺跡、ベリーズではシュナントゥニッチ遺跡、カルペチ遺跡、グアテマラではマヤ文明最大のティカール遺跡、ホンジュラスではマヤのアテネと呼ばれるコパン遺跡など、まさにマヤずくめの探訪の日々。そして、グアテマラではマヤの末裔達が暮らす村々を訪れます。まさにマヤ三昧の日々です。
古代マヤの人々は20進法の独特な数学を発達させ、そして天体観測に優れ、非常に精密な暦を持っていたそうです。マヤの人々が使っていたマヤ暦は1年を365.242128日と定めており、世界最高の水準であるとされていました。
このすぐれた天文学は今日でも私たちを驚かせます。チチェンイッツァのピラミッド型の神殿「カスティーリョ」は東西南北に91段の階段+頂上の1段で365日を表します。そして、年に2度、春分の日と秋分の日では、この階段の影が織り成す「奇跡」「ククルカンの降臨」を見ることが出来るのです。
少し遅い昼食後、「カスティーリョ」の説明を聞いてその後前で待つこと小1時間、曇っていた空がだんだんと明るく!諦めかけてたとき「奇跡が!」、「ククルカン」が降りてきました。
古代マヤの人々は鬱蒼としたジャングルで、この世は天界・地上界・冥界の三つの世界で構成されていると考えたマヤ人たちは、神を畏れ、輪廻を信じました。数々の神々と象徴を作り出してきました。遺跡を巡っているとそういったものに多く出会います。マヤの人々が崇め、畏怖を抱いた自然や神々に思いをはせるのです。これこそ遺跡を実際に訪れる醍醐味です。(河合 宏美)
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