2007年4月11日 (水)

まだ知られぬムザブの谷の魅力

Beniisguen 3月17日発「ムザブの谷とアルジェリア周遊」より帰国しました。

ガルダイヤに到着し、乾燥した土地を走っていると、突然現れる谷状になった ワジ(涸れ川)に広がる5つの丘、ムザブの谷が現れます。まるで何かの演出のように土色の景色に白い丘が現れる風景は見る人をハッとさせます。
7世紀の頃から、イラク南部のイスラム教の異端児といわれた人々が 迫害され、ムザブから約200キロはなれたセドラタの地に移り住みました。彼らは、塩と金の貿易で繁栄していきますが、その富が他民族から狙われ、襲撃されてしまいます。富を人に見せつけることにより招いた惨事を反省し、11世紀イスラムの教えに忠実な生活をしようと彼らは地下水が眠っている砂漠地帯、ムザブの谷で新しい生活を始めました。

ツアーでは、そのムザブの谷にある 5 つの町に訪れました。町は人が増えるにつれ増え、今では6つ目の町作られています。町が作られるまず最初に建設されるのは、人々の生活の中心地のモスクです。

そのモスクのミナレットは、てっぺんに突起があり、どこか可愛らしい形で上部に向かうにつれ湾曲した線でつくられ、それぞれの町の一番高い丘に聳えています。また、その周りを囲むまるで豆腐のような白い住宅は裕福な人も貧しい人も同じ構造で作られ、神の元は皆平等とするイスラムの教えを感じさせます。美しいこの風景は、ムザブの谷をヒントに、数々の作品を作り出した建築家ル・コルビジェでなくとも芸術的な要素を感じられることでしょう。

ムザブの谷で感動を呼ぶ要素は建築だけではありません。その谷に農作物や緑をもたらす仕組みこそがムザブ族が培った知恵の賜物といえるでしょう。

谷にある巨大なダムの放水口はまるでハーモニカのように四角い穴にくぎられており、石や土でできた背丈ほどの大きな管が それぞれの地域につながる仕組みになっています。各地域へ向かった水の流れはその後、畑の大きさや持ち主の社会貢献度により綿密に計算されつくした幅の隙間を通り畑に流れこみます。

ガルダイヤの市場では、ムザブ特有の男性用衣装や谷で取れた青々とした野菜、果物が並び活気に満ち溢れてました。旅行中、アルジェリア人に写真を一緒にとってとお願いされる場面が何度もあり、観光客を歓迎ムード一杯です。

伝統を守るため、外社会にも閉鎖的な暮らしをし続け、最近謎の扉が開かれ始めたムザブの谷へ次のご旅行はいかがですか。 (時田 麻弓)

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