2007年5月10日 (木)

人間とは・・・アウシュヴィッツとビルケナウにて

Birkenau 春爛漫のポーランド。まさに今がベストシーズンです。私が訪れたゴールデンウィークの間も、毎日晴天続きで傘要らず。日中はポカポカと暖かく、野原には菜の花が満開。ちょうどポーランドでも祝日が続き、日本と同じように一週間お休みだったので、どこに行っても家族連れやグループで大賑わいでした。

さて、今回は「アウシュヴィッツとビルケナウ」にスポットを当てたいと思います。誰もが一度は耳にしたことがある名前だろうと思いますが、ナチス・ドイツが造り出した最大の強制収容所。古都クラコフから車で1時間程のところにある、ポーランド名でオシフィエンチムという町にあります。

 

元々、ここにはポーランドの政治犯を収容する建物がありましたが、ユダヤ民族やナチスにとって“危険とみなされた人々”など次々と連行されました。アウシュヴィッツだけでは“処理し切れない”と判断したナチスは、そこから3キロ程離れた場所に「ビルケナウ強制収容所」が造られました。ここには木造のバラックが約300ありましたが、それでも当初の計画では倍以上のものを建設しようとしていたそうです。ソビエト軍が迫ってきた際に証拠隠滅で爆破された為、現在は一部のみ見学することが出来ます。犠牲になった人々の数は未だ正式にはわからず、450万人とも600万人とも言われています。

 そんな「負の世界遺産」を訪れる度に思うことが、若い見学者が多いな、ということです。特にドイツ人、ポーランド人など圧倒的にヨーロッパの若者が歴史授業の一環として訪れているのをよく目にします。また、ガイドさんのお話ではこの国立博物館の掃除はボランティアの若者が行っているとのことでした。特にドイツの人が多いそう。

 今回ご一緒したお客様の言葉がとても印象深く残っています。「今の日本では、かつての日本軍の行為を私達が認め、向き合い、二度と同じ過ちを起こさないよう考えている人は少ないよね。ましてや日本の行為を紹介している博物館に行く人なんて無いに近い。」確かにそうだと思いました。アウシュヴィッツで起こった事は、一見どこか遠い所で起こった事だという様な感じがしますが、同じ様な事が日本でも言えるのだと改めて思いました。

 ここでは行為を知るだけではなく、その時どのような心理が働いて、そのような行為を行ったのか?など人間の本質も考えさせられました。ここを訪れる日本人はまだまだ少ないそうです。私はもっともっと多くの人に訪れて欲しい、いや、訪れるべきだと感じました。(奥村 佳織)

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