アルワ女王の古都 ジブラ
そして今度は夫をジブラへ連れて行き、「見えるものは羊飼い、そして油とハチミツの壺を持ってる人、こうした人々の中で暮らすことがどれ程よいことでしょう。」と諭します。
こうしてムッカラム王は、首都をサナアからジブラへと遷都したという伝説も残っています。
その後、夫が病に倒れ亡くなると、彼女は女王として統治し、約50年間に渡り、ジブラを首都にイエメン王国を築いていきます。
今回の旅行で彼女の古都、ジブラの全景を遠くから眺め、実際にジブラの町に立ち寄りました。その時、彼女の気持ちにしみじみと共感させられました。まさにそこだけ時間が止まってるかのよう。人々も気さくに話掛けてくれます。
今現在でも、彼女の暮らしていた宮殿や彼女の眠るモスクが町の中に残っています。どれだけ市民に愛され、慕われていたかが伝わってきます。
ぜひ皆様も、ジブラへ訪れた際には、アルワ女王の言葉を思い出してみて下さい。きっと共感して頂けることでしょう。(河合宏美)
| 固定リンク
「中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事
- 技術の高さに感動の連続!イランの“古代のダム”へ(2017.12.19)
- 総面積四国の約半分!小さい島ながら歴史がつまった魅力あふれるキプロス島へ(2017.10.11)
- 3年ぶりの訪問!豊かな大自然と伝説の地へ(東トルコ)(2017.07.12)
- ツアー再開!4年振りにアルジェリアへ(2017.05.12)
- イランの新たな世界遺産を訪ねて(2017.04.06)
「世界の歴史情報」カテゴリの記事
- ヨーロッパ文明の礎、燦然たるギリシャの歴史(2017.03.23)
- 遥かな時を越えて、ポルトガル大航海時代と日本の関わり(2016.11.04)
- クリスマスに訪れた五島列島、心癒される教会群巡り(2016.01.08)
- インドへの旅の途中、玄奘三蔵が立ち寄った地・高昌故城(中国・新疆)(2015.11.24)
- 大きな歴史の舞台は小さな古都レーゲンスブルクから(2015.11.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント