2007年5月24日 (木)

大きなバオバブの木の下で

Bao 先日、「ペリネの森とマダガスカル楽園紀行」のツアーより帰国しました。マダガスカルは日本と同じ島国です。アフリカ大陸の横で大きな存在感を持っていますが、「その島=マダガスカル」と結び付けられる人はまだまだ少ないようです。グリーンランド、ニューギニア、ボルネオ島に続き世界で4番目に大きい島で、西はわずか400㎞でアフリカ大陸。モザンビーク海峡によって隔てられています。これだけ近いのだからアフリカにいるような動物がみられるのでは?と思われる方も多いはず。

しかし、マダガスカルはさすが“不思議の島”、原猿種をはじめこの島でしか見られない動植物の宝庫なのです。ツアーにご参加される皆様の目的もやはり、マダガスカル固有種を見ること!以前日本のコマーシャルにも登場していた“横っ跳びするお猿さん”(シーファカと呼ばれる原猿です)。今回のツアーでも見せてくれました!!両手を万歳させながら2本足で踊るように私たちの目の前をぴょんぴょん・・。彼らは手と足の長さが違うため(手の方が短い)こんな可愛らしい動きをします。

ベレンティー保護区のウォーキングサファリ観光の日は朝から雨。祈るような気持ちでみんなで朝食を食べていると、祈りが通じたのか太陽が顔をだしました!そして白と黒の縞々尻尾を持つワオキツネザルがロッジまで続々とやってきて、なんと、日なたぼっこを始めました!冷えたお腹を太陽に向け、手足を広げて最大限陽の光を受けようとする姿(なぜか目は半開きでウルウルしています)は思わずカメラを向けたくなります。皆様食事は二の次で、お猿さんたちに振り回されていました。

マダガスカルの景色に欠かせないのがバオバブです。世界に13種類あるといわれるバオバブですが、そのうち実に8種類がここマダガスカルにあります。サンテクジュペリ作「星の王子さま」では悪魔によって引っこ抜かれ、根を上に上下さかさまに植えられた木。地球に根を深く張り地球を滅ぼしてしまう悪い木として描かれています。ですが、実際には現地の人々の生活を支えるとても重要な木なのです。頭に大きな荷物を乗せて裸足で歩く現地の女性やバオバブの実を握り締め走り回っている子供達、陽が落ちてくるとまた違う表情を見せるバオバブ。なにもかもが忙しい日本の生活とは正反対で穏やかでのんびりした場所・・。その昔、インドネシアやポリネシアから移住してきた人々、よく見るとアジア系の顔つきをした現地の方が多いんです。アジアから遠いようで近い国!是非一度足を運んでみて下さい。  (古澤 綾子)

マダガスカルのツアーはこちらから

|

アフリカ情報」カテゴリの記事

世界の自然情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。