2007年5月18日 (金)

北イタリアの田舎町へ

060429siv9 先日、『魅惑のイタリア北東部とヴェネツィアの休日 8日間』の添乗より戻りました。ベストシーズンのイタリアは花々や深緑に溢れ、まさに夢のようなひと時でした。

今回の旅は、通常の観光では足を踏み入れない北イタリアの東部端っこにある、フリウリ・ヴェネツィア・ジュリアーノ州とヴェネト州の田舎町をじっくりと廻る旅でした。まだ、日本人観光客には馴染みの薄いところですが、実は様々な魅力がつまっている場所なのです。

まずは、ハプスブルグ縁の町トリエステから旅はスタートしました。マリアテレジアの時代に区画整備された整然としたオーストリア風の街並みは、他のイタリアの街ではない雰囲気で、まるで別の国ではないかと感じるほどです。皇帝マクシミリアンの居城として建設された、アドリア海を望む城、白亜の城ミラマ-レでは藤の花がまっさかりでした。

春の景色を眺めながら、トリエステより一時間車を走らせた所に、アクイレイアという街があります。かつてそこに古代ローマの街があったという痕跡が、町の随所で見られます。東へ進軍していく際の重要な町だったのでしょう。中でもバジリカは、紀元後4世紀のローマ時代のモザイクが聖堂の床一面を覆い尽くすように施されています。規模においてもその精巧さをみてもイタリア随一の素晴らしさでした。今では観光だけで持っているような小さな地方都市ですが、かつてローマの統治下では絶大な権力と富があったという事を思い起こさせます。

翌日トリエステから約200kmバスを西へと走らせてバッサーノ・デル・グラッパへ移動。町の名前にあるとおり、葡萄の蒸留酒グラッハの発祥の地です。街を歩いていると、至るところでグラッパ飲ませる店が点在していて、ほんのりと甘い香りが漂ってきます。店先では今が旬のホワイトアスパラも並んでいました。本当にのんびりとした街で、こんなところで何にもせずゆっくりと逗留してもいいなと思いました。

次に訪れたのは、ティラミスの本場トレビーゾ。私達も夕飯のデザートにティラミスを頂きました。やっぱり本場は違うのでしょうか。この日食べたティラミスは飛び切り美味しかったです。内容の濃いこの旅で私達が次に訪れたのは、ルネッサンスを代表する建築家アンドレア・パッラ-ディオの街ヴィチェンツァ。この町は知る人ぞ知る世界遺産の街です。一番の見所は、屋内円形劇場のテアトロ・オリンピコ。遠近法の計算され尽くされた建物内に一歩足を踏み入れると、古代の町に迷い込んだような不思議な錯覚にとらわれます。何でも最初にこの劇場を訪れた団体は、日本人グループの天正少年使節団だそうで、劇場内の絵画にも残されていした。

そして、いよいよ最後の目的地は、水の都ヴェネツィア。到着するとすぐモーターボートタクシーに乗り、離島めぐりへ出かけました。まず、立ち寄ったのはサン・ジョルジョマッジョーレ島。教会の鐘楼に登ってみると、まるで絵はがきのようなヴェネツィアの風景がはっきりと対岸に見えました。その後、ヴェネツィアの発祥であるトルチェッロ島へ。聖アッスンタ教会と小さなホテルやレストランがあるだけの小さな島です。華やかなヴェネツィア本島とはまるで違うのんびりとした所で、野の花が風に揺られてなんとものどかな雰囲気が漂っていました。

いつもとは違う北イタリアでの8日間は、のんびりとしていて、かつ様々な見所もあり、本当に夢心地のひと時でした。

新たなイタリアの魅力を発見しに、是非北イタリアの田舎町へお出かけください。(中野 稚子)

イタリアのツアーはこちらから

|

ユーラシア旅行社の西欧・南欧情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。