おとぎの国の世界 スロヴェニア・クロアチア
先日、アルプスの南斜面にあるスロヴェニア、アドリア海沿いに長くのびるクロアチアを訪問してきました。今回は、スロヴェニア北西部のユリアン・アルプスの奥深くからクロアチア南端のドブロヴニクへ、そしてさらに南東モンテネグロのコトルまで訪れる1000km強の16日間の旅。
前半の日程では、フィンランドに次いで緑の豊かな国スロヴェニアの秘境をハイキングしました。イタリアとの国境の町ノワ・ゴリツァから北へ車を走らせると、窓には神秘的なターコイズブルーのソチャ川が。ユリアン・アルプスに端を発するソチャ川はカルスト質の山肌を穿ち深い渓谷をつくりながら南へ、アドリア海に注ぎこみます。この辺りには雄大な自然の中を手軽に歩ける散策路がたくさん整備されており、各国からのハイキング客を惹きつけているだけでなく、またカヤックなどの水辺のスポーツも盛んです。今回は、トルミンカ渓谷とソチャ渓谷の木漏れ日の下、ゆったりとハイキングしました。コバリット近くには、ヘミングウェイの小説『武器よ、さらば』の舞台ともなった第一次大戦の激戦地ソチャ前線があり、巨大な慰霊碑が目に入りました。午後になって太陽が顔を出すと、とたんに木々の若葉は明るく輝き、息をのむような美しい山あいの村々が浮かび上がりました。
その後、カラバンケ山脈の南側を走り、ブレッド湖畔へ。この地域は養蜂のさかんな地域ですが、実際に生業にしている方はわずかで、大半が楽しみの一つとして蜂を飼っているとのこと。ゴレンスカ地方では、小さな巣箱一つひとつに手の込んだ素朴な絵が書かれた18世紀来のミツバチ小屋が見られますが、小さな動植物も愛おしむ国民性はいまに始まったことではないようです。
翌日はトリグラウ国立公園のボヒン湖畔でピクニックをしました。聖ヨハネ教会の前には素朴な石橋がかかり、絵本の中のようなパステルカラー世界が広がっていました。
最後の訪問地、モンテネグロは世界でも稀な起伏に富んだ国土をもっています。北部には夏でもスキーが楽しめる山間部を擁し、海沿いの南部には通年海水浴が楽しめるアドリア海が広がっています。アドリア海一深く入り組んだコトル湾では、モンテネグロ(=黒い山)の名にふさわしい、まさに切り立った山が湾に突き出した風景とその麓にたたずむ世界遺産の中世都市コトルの絶景を目にすることができました。
担当添乗員 石堂
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