2007年6月14日 (木)

ギリシア・トルコ。洋の東西が交わるところ

Sgt5 先日「ギリシア・トルコ物語」より帰国しました。15日間の日程で、ギリシアとトルコの2国を巡る旅です。
 この両国は歴史的にも深い関係にありますが、例えばイスタンブールの経歴ひとつにもそれは現れています。

紀元前7世紀に、ギリシアの一殖民都市「ビザンチン」として創られ、ローマ時代には東の帝都「コンスタンティンノープル」として栄えます。東ローマの影響は、今もギリシア正教の形でギリシアにも沢山残っています。オスマン帝国下には「イスタンブール」となって、正教の国ギリシアと激しく戦います。ギリシアは独立に際して、ヨーロッパ諸国を味方につけるため、トルコを「イスラムの国」として敵国に位置づけました。同時に、東ローマの後を継いだ「正当なギリシアの後継者」としてのビザンツは私達の習う歴史の教科書から影を潜めてしまいます。しかし、イスタンブールの町を歩けば、ギリシア時代、ビザンツ時代の遺構を数多く見つけ出すことができ、去った日々を実感することが出来ます。
ギリシアの独立戦争からオスマントルコの崩壊へと続く歴史の中で、 関係が希薄になってしまったように見える両国ですが、人々はとても密接です。トルコではギリシア人旅行者も沢山見かけます。ギリシアでは、トルコ由来のお料理(あの有名なムサカやスブラキなどもトルコ発祥!)が食卓に並びます。政治的な関係と、旅行者や経済関係とが必ずしも一致しないのは私達にも身近な問題ですので実感もわきやすいものですね。
もちろん、古代の「トロイア戦争」のような広大な歴史叙事詩がよく似合うこれらの国ですが、今の季節は可愛らしい野花と、地中海らしい空や海が彩りを加え、エーゲ海の島々ではリゾート気分も味わえ、贅沢!広大な大地をひた走るその車窓でさえ、心躍る景色が広がっていました。

担当添乗員 山岸

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