2007年6月22日 (金)

雄大なるピレネーの大自然・北スペインの旅

Pyrenees 北スペイン・アンドラ物語 15日間の旅より帰国しました。初夏の北スペインは緑に溢れ、色とりどりの野花が咲き乱れる楽園でした。
スペインといえばからっと乾いた大地に眩しい太陽のイメージが強いですが、高い山脈が連なる北スペインは「グリーンスペイン」と呼ばれるほど緑豊かな地方。

旅の前半はピレネー山脈の街や村巡り。4000メートルを越えるような高い山脈ではないけれど、なだらかな丘を走り、いくつか峠を越えるうちにいつしかその懐に深くに。車窓から見渡せば眼下には豊かな水を湛えた渓谷が広がり、見渡す限り緑濃い山並みが連なっています。そして時々現れる真っ青な水を湛えた湖水。スペインにこんな風景があったなんて、と驚きます。このツアーの楽しみはこの北スペインの見事な山並みの真ん中で自然を満喫するパラドールに宿泊できること。ピレネー山脈の隠れ里、アランの谷は20世紀まで外部との道がなく孤立した文化を保ってきた秘境。その中心地であるビエリャのパラドール。ピレネーの山をぐるりと見渡すことが出来るレストランで至福のディナーを楽しみました。ピレネー山脈から西、海岸部に近いカンタブリア山脈ピコス・デ・エウロパでは1000メートル近い絶壁が真後ろに聳えるフェンテ・デのパラドールに宿泊。360度山に囲まれ、聞こえてくるのは草を食む牛のカウベルのカランコロンという音のみ。ロープウェーで後ろの崖に登れば今が盛りの高山植物が可憐な花を咲かせる絶景のハイキングロード。夜、見上げた空には数え切れないほどの星が瞬いていました。
旅の後半は巡礼路を辿ります。9世紀初頭に聖ヤコブの遺体が見つかったとされる聖地、サンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す道です。バスを走らせていると、聖地への方向を指し示す黄色い矢印や帆立貝のシンボルマークが道に沿って確認できます。そしてその道を歩いて、或いは自転車で旅する巡礼者の姿も・・・。かばんにつけた帆立貝が目印です。巡礼が全盛期を迎えた11世紀の頃に比べ遥かに路も整い、かつてのような「命を懸けた信仰の旅路」とは趣が違うけれども、それぞれが何らかの想いを胸に黙々と歩く姿には強く心を打つものがありました。遥か1000年前から巡礼者たちが通り過ぎていった道筋には教会や巡礼宿、その他様々な目印が残ります。その中でも特に印象に残っているのがサンティアゴも近くに迫った場所に立つ「鉄の十字架」。巡礼者たちが想いを託して積み上げた石が山となり、その上に細い十字架がつきたてられています。一年のうちほとんどが雨というガリシア地方の灰色の空に溶け込んだ不思議な風景。十字架を近くで見ると、巡礼者が残していったメッセージや写真、その他いろいろなものが貼り付けられています。ここまで歩いてきた想いと執念、そしてここからあと少しのサンティアゴまで最後の力を振り絞って踏み出していく強い意志がずしりと伝わってくる峠でした。
最後の都市サンティアゴ・デ・コンポステーラは雨の街。苔むした聖堂をしっとり濡らす雨は長い旅を終えようとしている私達の心を静かに潤してくれました。

華麗で情熱的なスペインのイメージとは全く違う、もうひとつのスペインを知った旅でした。

担当添乗員 宮澤

北スペイン方面へのツアーはこちらから

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