2007年7月 9日 (月)

夜のジャマ・エル・フナにて(モロッコ)

Dscf0358_000 モロッコの古都、マラケシュ。ベルベル人の言葉で「神の国」を意味するこの街の名を、ヨーロッパ人が訛って発音したものが国名「モロッコ」の由来であると言われているように、正に国の歴史と共に歩み続けてきた街です。東西2km、南北3km城壁に囲まれた旧市街は北アフリカ最大の規模を誇り、ユネスコの世界遺産に登録されています。そんな異国情緒たっぷりのこの街にあってひときわ異彩を放っているのが、旧市街の中心、ジャマ・エル・フナ広場です。

ベルベル人の言葉で「死人の集会場」というおどろおどろしい名前を持つこの400m四方の広場は、かつて公開処刑の場として使われていたそうです。現在ではもちろんその名残が見られることもなく、南部独特の灼熱の太陽が照りつける日中には、いくつかの屋台が点在する人通りもまばらな広場にすぎません。ところがひとたび夕闇が街を覆い始めるころになると、どこからともなく人々が集まり始め、あっという間に光と喧騒に満ち溢れた別世界に様変わりするのです!隙間無く立ち並んだ屋台の熱気が濃密に立ち込め、大道芸人たちが日頃の修練の成果を披露し、蛇使いや猿使いが人々の目を釘付けにします。観光客よりもはるかに多いと思われる地元の人々にとっては、日常を忘れる為の何にも替え難い娯楽の中心地であることが、その目の輝きからも窺い知ることが出来ました。

今回のツアーでは、ご夕食後の時間を利用して、ご希望の方々と夜のジャマ・エル・フナを満喫して参りました。想像を絶する人、人、人!とても団体行動などできる状況ではないほどの人込みで、ご集合場所と時間をご案内して、後はご自由にお楽しみ頂きました。

あちこちで出来ている人垣を覗き込むと、やはり日本人は珍しいのか輪の中心に引っ張り出されてしまい、芸やダンスを披露する羽目になった方も多くいらしたようです。それでも日本では絶対に味わうことができない貴重な体験であったと、皆様お楽しみになられたご様子でした。

千年近い歴史の中で、「文化の交差点」として栄え続けてきた古都マラケシュ。毎夜ジャマ・エル・フナで繰り広げられるその華やかな営みは、人類のかけがえのない歴史の財産として、2001年、ユネスコの世界無形遺産に登録されています。

担当添乗員 倉持

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