サハラのオアシス クーラー要らず(リビア)
リビアは北アフリカの地中海沿岸の国ですが、内陸はほとんどがサハラ砂漠。サハラの夏は灼熱の世界です。そんな中、私たちは砂漠にある世界遺産の街、ガダメスの観光に挑みました。
午前中ホテルを出発した時には、当たり前のように30℃を軽く超えています。この日、日中の最高気温は52℃でした!!こんな中、果たして観光して大丈夫なのでしょうか?!
・・・ご安心下さい、大丈夫です!
人々は、この町に電気が普及し、クーラーが使えるようになるずっとずっと前から、自分達の生活空間を涼しく保つ知恵を持っていたのです。
旧市街に一歩足を踏み入れたとたんに、暑さがすぅっと抜け、まるで町全体にクーラーがあるかのようです。奥へ進めば進むほど、暗がりを歩けば歩くほど、空気はひんやりとしています。
ガダメスの旧市街は、イスラム教徒によって作られた家々がひしめき合うように建っていて、道はとても狭く複雑です。更に家の外壁が全て真っ白に塗りつぶされています。ガダメスは更に、道のほとんどが屋根付き。空や外の景色は、明り取りの空間や広場に出ないと見られません。太陽の光が遮られるので町の温度が上がらず、日干し煉瓦の上に漆喰を塗った真っ白い町並みは暑さを溜め込みません。
ガダメスの人々はイスラム教を深く信仰し、自分達の生活空間を完全に男女別に区切りました。屋根つきの路地が複雑に入組む空間は、男性専用。見知らぬ女性とは顔を合わせることがない、完全な造りになっています。
では、女性の生活空間はどこでしょうか?
家にこもって外には出ないのでしょうか?地下があるのか?天井裏か?もしくは女性専用の街がある?さてそれは、ガダメスに行って実際に目で見て確かめてみて下さい。
その完全さに、きっと驚きますよ。
担当添乗員:安藤
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