「氷の大地にて」(アイスランド・グリーンランド)
実際のアイスランドは、北海道と四国を足したくらいの面積に、ヨーロッパ最大の氷河(ヴァトナ氷河)や最大級の滝(デティフォス)、そして数多くの活火山が存在することから豊富な温泉資源に恵まれた、むしろ「火の国」と呼ぶにふさわしい島国です。全島で人口は僅か30万人、内陸部に見られる大氷河、広漠な溶岩台地、迫力ある大瀑布などの雄大な自然は、まるで広大な大陸を旅しているような錯覚を覚えるほどです。
一方グリーンランドは、その名前とは裏腹に一面氷の大地が広がる白銀の世界です。一般に世界最大の島と言われますが、実はその大半を覆う厚さ3,000m以上もある氷の重みで、陸地の大半は海面下に沈んでしまっており、もしもこのまま温暖化が続いて全ての氷が溶けてしまったならば、環礁のように中央部は水没してしまうと言われているそうです。
今回の旅では、お天気に恵まれたこともあって、日中は時に汗ばむほどの陽気でした。それほど早く温暖化の影響が出ているとは考えにくいところではありますが、実際地元のガイドさんのご案内によると、近年北極圏から流れ来る氷山や流氷の数、または氷河の後退の速度などに、温暖化の影響がはっきりと見られるそうです。今後お越しになるご予定の方は、是非お早めにご検討下さい!?
大部分が北極圏に属するグリーンランドでは、これから季節は秋を飛び越して長い冬へと突入してしまいますが、アイスランドは長かった白夜の時期が過ぎて、これから秋・冬のオーロラがご覧頂ける可能性のあるツアーもございます。「氷の大地」という名前だけで敬遠されていたという方がおられましたら、是非一度お越しになられることをお勧めします。意外な発見と驚きがあること請け合いですよ!
担当添乗員 倉持
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