2007年9月27日 (木)

悲しみの道で涙ぐむ~ヴィア・ドロローサ~(イスラエル)

ゴルゴダの道行き 先日、「聖地イスラエルの全て 10日間」のツアーより帰国しました。
夏の暑さが和らぎ、朝晩涼しくなってきたイスラエル。季節の移り変わりは日本とほぼ同じですが、降水量がとても少ないので晴天に恵まれた毎日を過ごすことができました。
イスラエルは、ユダヤ・キリスト・イスラム教という三宗教の聖地であり、宗教的なイメージの強い方はとても多いと思います。少しでもこのいずれかの宗教にご興味のある方にとっては、感慨深い旅になること間違いなしです。
さて今回私が注目したのは、キリスト教の神の子イエス・キリスト。

今回の10日間のツアーでは、イエスゆかりの地を沢山おとずれました。
その中でも、イエスの生涯の最後は壮絶です。イエスが生きていた当時、彼はエルサレムで、ユダヤ教の教義を乱す者、ユダヤ人の王を名乗り人々を扇動する者との罪をきせられ、刑罰の中でも最も重い磔刑に処されました。キリストの受難です。十字架に掛けられる前には、鞭によって肉が剥がれ、全身が腫上がるまで打たれました。鞭で打たれて釘で十字架に貼り付けにされるとは、どんな苦しみだったのでしょうか。
ゴルゴダへの道第八地点

イエスが鞭打ちにされた場所、重い十字架を背負って歩いた道には、イエスが十字架の重さに耐えられず手をついて倒れた場所、母マリアと会った場所、少女がイエスの顔を拭った場所・・・それぞれの場所が大切に残されていて、礼拝所や教会になっています。全部で14ヶ所、ゆっくりと立ち止りながら、イエスが十字架を背負って歩いた道を自分の足で歩きます。

皆様は、「パッション」という映画をご覧になったことはありますか?2004年アメリカ、メル・ギブソン監督の映画です。イエスキリストの受難と磔刑を描いたものですが、あまりの生々しい映像に、映画館で失神した人がいたという話もありました。私はこの映画を見たことがあったせいか、立ち止まる度に映画のシーンがよみがえり、イエスキリストの苦しみに涙ぐんでしまいました。まさしく壮絶、想像を絶する苦しみです。

ザクロジュースの屋台 なんだか暗いお話になってしまいましたが、二千年前にイエスが歩いた道ではあっても、現代の周りの様子は全く違っています。二千年前は何もなかった所にお土産屋さんなどのお店が軒を連ね、人通りもとても多いです。とれたてのざくろを絞って売るザクロジュース屋さんや、パン屋さんなどもあり、悲しみの道で、意外にも美味しい物に出会うことも出来ました。
そんな、現代の悲しみの道を歩きながらイエス・キリストの苦難を思う。聖地ならではの体験です。皆様も一度、訪れてみて下さい。

(安藤)

イスラエルのツアーはこちらから

|

中近東・北アフリカ情報」カテゴリの記事

世界の宗教情報」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。