2007年10月31日 (水)

「ブゴヴィナ地方の奇跡の修道院(ルーマニア)」

Moldovita 先日、ブルガリアとルーマニアのツアーより帰国致しました。
今回訪れた時期はちょうど黄葉が本番を迎えていた頃でした。ブルガリアからルーマニアへと北上していくツアーだったのですが、バスを進めるにつれて黄葉も深みを増し、季節のグラデーションをゆっくりゆっくり味わうことが出来た旅でもありました。
さて、このツアーの見所のひとつがルーマニアのブゴヴィナ地方に多く点在する、修道院群です。この地方だけでも30近くの修道院があり、それらは珍しい外壁のフレスコ画が有名で、内8つの修道院は世界遺産にも登録されています。今回のツアーではその内の代表的な5つの修道院を訪れました。

Sapanta 私たちが修道院巡りを行った日は朝から生憎の雨模様。しかし、この日、修道院群の中でも格別に美しいと言われる壁画の残るヴォロネツ修道院を訪れた際、ひとつの奇跡がおこりました。15世紀に描かれ、今なお残るラピスラズリの青を基調とした外壁のフレスコ画、そしてそこに描かれた「最後の審判」を見ながら、ガイドさんが「この壁画の青は光の加減によって色合いが変化します」と口にした、まさにその瞬間!それまで空一面を覆っていた雲の隙間からパァーっと光が差し込み、「最後の審判」と私たちを照らし出したのです。歓迎のおもてなしなのか、はたまた何かしらのメッセージなのか…。ついドラマティックな解釈をしてしまいますが、いずれにせよ、その日の最後の、一番の見所でこんな劇的な場面に遭遇できたのは、本当に幸運なことでした。
「修道院巡り」というと、少々退屈そうなイメージを持たれるかもしれません。しかし、日曜日の礼拝の後に民族衣装を纏った村の方々にお会いしたり、修道士の方と町のガソリンスタンドで出くわしたりと、信仰がその土地の方々の暮らしに今も変らず溶け込んでいる田舎の地方では、修道院や教会も堅苦しくなく、私たちを迎えてくれます。
ブルガリアやルーマニアは、日本に暮らす私たちにとってあまり馴染みのない国ではありますが、地域ごとに歴史を持ち、表情を変え、旅を飽きさせることはありません。そしてどこか懐かしさを覚える国でもあります。是非一度、訪れてみてください。

(弥永 亜実)

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