祝!西参道修復工事第1工区完成 (カンボジア)
寒風吹く冬が到来する昨今ですが、11月1日発「アンコール遺跡群を極める旅 6日間」のカンボジアの添乗より戻りました。雨季の終わりたてで、過ごしやすい気温のなか観光してきました。
今回のツアーでは、アンコール遺跡群の観光に加え、「西参道修復工事第1工区完成式典」へも出席してきました(実はユーラシア旅行社もこの式典の運営に携わってきました)。みなさまがカンボジアといったら思い浮かべる遺跡、アンコールワット。その玄関口である西参道にむかって左半分を日本の上智大学が修復工事を担当していました。その上智大学の職員が現地のカンボジア人の人たちと共に修復していることをご存じでしょうか。西参道の長さは約200m。2000年から解体工事を始め7年間の歳月をかけて、100mがこのたび完成しました。7年間でやっと半分。それには理由があります。
上智大学はカンボジアに「アジア人材養育研究センター」を設立し「遺跡そのものをカンボジア人自身の手で守っていく」という人材養育活動を行ってきました。その研修場所のひとつが、アンコールワットの西参道です。57名のカンボジア人建築家や石工たちが尽力し、コンクリートのような現代の修復材料を使わず、クメール時代の材料と手作業の修復方法を実践。その成果がこの完成された100mの参道に見てとれます。
参道を渡りきったところから見ると積み上げられた石の丁寧な丁寧な修復を見ることができます。また完成した参道の上を歩けることも、長い年月をかけて修復をしてきたことを思いながらですとじーんときました。
これから残る100mの修復が続きます。是非皆様、完成された美しい第1工区を歩いてみてください。そして、これから作り直される残り半分も見て数年後の完成を想像してください。アンコールワットの観光の見所は、西参道に一歩足を踏み入れたところから始まります。
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