パナマ運河クルーズ(連載2/3):優雅なクルーズライフ
終日航海日の1日をご紹介します。朝はまず、フィットネスクラブで一日を始めます。インストラクターの指導のもと、30分ほどの軽いストレッチのあと、甲板をウォーキング。大海原を目の前に歩くのはなかなか気持ちのいいものです。青い海をじっと見つめていると時々いるかが飛び跳ねるのも見えました。3匹ぐらいのいるかが船と遊んでいるように一緒に泳いでいます。さて、運動のあとの食事は格別です。展望カフェで海を眺めながら朝食を食べます。そうこうしているうちに様々なアクティビティーが始まります。午前中はダンスクラス。ラインダンスのクラスでは指導のお兄さんが前に立ってステップを一つずつ丁寧に教えてくれます。英語がわからなくても大丈夫。見よう見まねでついていけます。一つ一つステップを覚えたあとは音楽に合わせて練習します。上手下手は関係なく、様々な国籍の様々な年代の人が一緒に踊りました。午前中のアクティビティーはまだまだ終わりません。アトリウムに行ってみると、そこではケーキデコレーションのデモンストレーションをやっていました。船長(なかなかのコメディアン)とホテルマネージャーがコックさんにデコレーションを教わるのですが、二人ともクリームやレーズンの飛ばしあいで大忙し。見ているだけでおもしろいデモンストレーションでした。
午後はバックステージツアーへ行きました。大型客船には大きな劇場がついています。毎日夜には代わる代わるショーが繰り広げられますが、このバックステージツアーではその舞台裏を見せてもらえます。衣裳部屋を見たり、音響や照明の部屋、舞台上では幕や緞帳の上げ下ろしの仕組みなども教えてもらいました。今私達は海の上にいるのだということを忘れてしまいそうなぐらい立派な劇場でした。その次に、クイズ大会へ。ヨーロッパで一番長い川は?100万人都市が11個以上ある大陸は?など、色々なクイズに答え、その正答率を競います。グループ対抗なので皆で知識を寄せ合って回答します。アメリカ人の知らないことを意外と私達のほうが知っていることもあり、対等に競えました。夕食のあとは毎日代わる代わる様々なショーが上演されます。有名な歌手やバイオリニストが演奏をすることも。勿論船のダンサーやオーケストラの華やかなダンスショーもあります。
船の上には図書館やプールやスパもあります。ゆっくり読書をしたり、プールサイドで日光浴をしたり、スパでマッサージを受けたり。時間がもったいない!と思ってついついあれこれアクティビティーに参加してしまいがちですが、のんびり時間を過ごすのもまた一興です。船の上では「やらなければならないこと」がないので、本当に24時間、自分の好きなように時間が使えます。こんな幸せ、他ではなかなか味わえません。クルーズのツアーは陸のツアーとは一味違う楽しみ方のできるツアーです。明日はパナマ運河についてお話します。
(佐々木聡子)
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