2007年11月27日 (火)

パナマ運河クルーズ(連載1/3):寄港地観光の魅力

Radianceship 先日、「パナマ運河横断とカリブ海の船旅」より帰国致しました。あまり知られざる船旅の魅力を寄港地観光、船内生活、そしてハイライトパナマ運河と、3日間にわたってお伝えします。本日は寄港地観光にスポットを当ててご紹介します。

この船旅の出発はロサンゼルスでした。メキシコの港を3箇所、コスタリカ、そしてパナマ運河を越えてコロンビアのカルタヘナへ寄航し、最後はマイアミすぐ近く、フォートローダデルというところで船の旅が終わります。各港に滞在できる時間は半日程度なので港からそんなに遠くへは足をのばせませんが、大型客船が停泊する港なので、見所も盛りだくさんです。

Acapulco 寄港地の中でも大きな港は二つ、アカプルコとカルタヘナです。アカプルコの名物はクリフダイブ。このダイブは地元の漁師たちがあまりにもお魚が釣れないので楽しみのために飛び込み始めたのが始まりです。たまたま飛び込んでいた場所の近くにホテルがたち、そこのオーナーがいい見世物になる!と思い、お金を払って飛んでもらったところ、人気がでて今でも決まった時間に飛んでいるそうです。約33mの高さから海へ飛び込みます。このクリフダイブがオリンピック競技の飛び込みと違うのは、オリンピックは垂直に飛び込めばいいのですが、ここは崖なので前に4mも飛ばないと崖に頭をうってしまうということ。彼らは上手に前にけりだして飛びます。海に落ちる時は時速90㎞もでているそうです。水深は5~6mしかないのでうまくあがってこないとこれまた海底に頭を打ってしまいます。まさに命がけのジャンプです。10人ほどが順番に飛び込みます。二人で同時に飛び込むことも。迫力満点のショーでした。アカプルコはメキシコで最初に出来たリゾート地ですが、湾沿いには沢山のホテルが並び、今でも年中リゾート客で賑わっている街です。

Cartagena_3もう一つの大きな寄港地はコロンビアのカルタヘナ。ここは知られざる世界遺産の街でもあります。昔から南米で一番安全な港といわれていただけあり、数多くの要塞が建てられています。この街ではサン・フェリペ要塞という要塞を訪ねました。要塞の地下は迷路のようになっています。兵が待機できる穴が左右交互に掘られていて、敵が万が一攻めてきても絶対に負けないような構造で作られていました。この迷路を歩いていくといつのまにか敵の背後に出ることが出来るのです。この港がいつまでも陥落しなかった理由がここにあります。この街の魅力は要塞だけではありません。旧市街を歩いていると、木組みの華やかなバルコニーがたくさん!南米の町によくあることですが、非常に暑い太陽の光を遮るために道幅は狭く作られています。その狭い道路にせり出した木彫りのバルコニーの装飾がまた、細かいのです。この街ではバルコニーコンテストが毎年行われ、勝者には更なるバルコニーの改造のため、賞金が送られます。毎年人々はせっせとバルコニーを綺麗にします。おかげで、街を歩く私達も素敵なバルコニーに囲まれながら歩くことができます。

時間の限られている寄港地観光ですが、短い時間の中でぎゅっと凝縮した街の魅力をみることができました。船の旅だとどうしても内陸のほうまでは足を伸ばせませんが、各地の港町らしい開放的な雰囲気の中、その国のよさを垣間見ることができました。

(佐々木聡子)

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