2007年11月16日 (金)

カスピ海で遊覧ボート(イラン)

Anzari_2 先日「イラン歴史物語15日間」より帰国しました。
イランで皆さま想像するのはペルシャ帝国の壮大な遺跡ペルセポリスや、華やかなイスラム建築の傑作が集まったイスファハンでしょうか。もちろんそのような華美で見ごたえのある街は素晴らしいのですが、イランの見所はそれだけではありません。なかなか観光客が訪れない地域、北西部にも数々の遺跡が点在し、田舎ならではの素朴な村々や暖かい人々が迎えてくれます。

そんな魅力的な場所の多いイラン北西部の最後に訪れるカスピ海についてお話をさせて頂きます。カスピ海はイラン、ロシア、アゼルバイジャン、トルクメニスタン、カザフスタンに接する世界最大の湖で総面積は374,000 km²にもなります。これは日本の面積とほぼ同じくらいといえばその大きさが分かっていただけるでしょう。湖とはいえ、塩湖であるため水を舐めてみるととてもしょっぱい。向こう岸はとても見えない広さなのも考えると海と呼ぶのも納得です。
今回はイラン第3の都市タブリーズからバスでカスピ海に面する港町バンダルアンザリを訪れました。バンダルアンザリは19世紀のころからカスピ海の主要貿易都市として発展してきた町で、今ではイラン人に人気のリゾート地となっています。ここにはカスピ海につながる淡水のアンザリ潟があり、モーターボートでの遊覧も楽しむことができます。町に到着したのはちょうど夕方頃、湖に照り返す夕日がとてもきれいな時刻でした。活気がつき始める町を通り抜けボート乗り場にたどり着いたら、5人づつに分かれボートに乗り込みます。同時に発進したボートは先を競うように潟の奥へと進んでいきます。夏になれば一面ハスの花で埋め尽くされるアンザリ潟も冬の初めには残念ながら花を見ることは叶いませんでしたが、水面に残ったハスをちらほらと見かけました。奥まで進み、ぐるっと回ってまたボート乗り場へと戻ります。帰りも船頭さんはすごいスピードで船を操り、バウンドしながら風をきって進んでいきます。潟の先にはカスピ海が見え、沈んでいく夕日を眺めました。
夜になるとホテル裏手に広がる海岸へお散歩へ出かけました。ジャスミンの香りがする庭を抜け、ガイドさんの案内で海へ向かいます。晴れ渡った空に満月がとても綺麗で、月明かりだけで十分な明るさ。目の前にはカスピ海がどこまでも広がり、神秘的な光景ですらあります。この湖を渡り向こう岸にたどり着くとそこはロシアなんだって考えると不思議な気分になってきます。
そしてカスピ海といえば忘れてはならないのがキャビアです。イランのカスピ海でとれるキャビアは世界最高品質といわれており、もちろんお買い求めいただくこともできます。ですがやはりお値段の方もさすがといったところで、私は断念しましたが、いつかはと心に誓いました。
意外と知られていないイランですが、その魅力は壮大な歴史を物語る遺跡や、多様な自然、それに日本人大好きなイランの人々です。是非一度訪れてこの国の良さを知って下さい。

(吉筋貴哉)

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