2007年12月26日 (水)

冬のイタリア

Colosseo_wztree_2 先日、『イタリア・ルネサンス芸術と古都を巡る 10日間』から帰国致しました。この時期のヨーロッパ。どうしても『寒い』や『日が暮れるのが早い』とういうマイナスのイメージが先行しがち。ですので、旅行社として、お客様にお誘いのお電話をさせて頂いても『暖かくなってからね。』なんて断られることはしょっちゅうです。

  確かに、おっしゃる通り。この時期のヨーロッパ、寒いです。特に今回のツアー中には寒波の影響で非常に冷え込みました。雪も舞ったくらいです!そして、はい。日が明けるのも暮れるのも早いです。大体朝は7時半頃から明るくなり始め、4時半頃には日が沈み始めてしまいます。

  ですが、だからメリットも沢山あります!!

Venezia_christmas_3 単純に、シーズンが終わりになってきておりますので、予約をしていても待つことの多い美術館や博物館(例:ウフィッツィ美術館やヴァチカン博物館など)でも、スイスイです。そして、名画を前にして踵を上げ、首を必死に伸ばし、キョロキョロする必要も、次の名画を狙って“今がチャーンス!!”と急ぎ足で移動する必要もありません。名画の前にドンっと陣取り、じっくりご覧いただけます。また、12月はクリスマスシーズン真っ只中なので、イルミネーションやクリスマス市も印象的でした。

Venezia_sunset_2 そして今回、何よりも私の中でこの時期ならでは!!なものとして、取り上げたいのもの、それは夕暮れの街並みです。今、皆様が住んでいる街でも、陽が沈み明かりが灯り始める頃というのは、非常に美しいと思いませんか??見慣れている街並みも全く別の顔を見せてくれると思いませんか??それが、初めて訪れる異国の地なら、尚更ではないでしょうか。今回のツアーではヴェネツィアとシエナで丁度、その瞬間と出会うことができたのですが、それはそれは美しいものでした…

ヴェネツィアでの夕暮れ時、私たちは午後からの自由時間を楽しみホテルに戻ろうとヴァポレットと呼ばれる水上バスに乗りこんだ頃でした。乗った時にはもうすでに大分陽が傾きかけてきていたのですが、ヴァポレットが進むにつれ、太陽はすっかりと落ち、一瞬狭い路地を挟んで建ち並ぶ家並みがピンク色に染められていきます。そして薄暗かったあたりが除除に暗さを増していきますが、その変わりにオレンジ色の光が暗闇に彩りを加えていきます。あの、光が灯る瞬間というのはなんだかとても不思議な気分になりませんか。宝石が少しずつ少しずつ輝いていくようでワクワクするような、あっちがついたりこっちがついたりして何かゲームでもしているような。ぼぉーっと眺めているだけでも心が躍ります。そして、空気がキリリと澄み渡るこの季節だからこそ、夜景が一層綺麗にも見えるのでしょう。何度か訪れたヴェネツィアですが本当にため息が出る程美しいと思った一時でした。

  どうぞ皆様、冬の美しいヨーロッパにも足を延ばしてみてください。

(尾形 美絵)

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