2007年12月 4日 (火)

キューバ、革命と今

Santa_clara 先日、「キューバの歴史と大自然を探訪する旅 10日間」のツアーから帰国しました。
出発の1週間前にハリケーンが通ったということでしたが、そんな心配と裏腹に、ツアー中は乾期ならではの青空の日が続き、サトウキビ畑や丘陵の緑、カリブ海の青さとのコントラストが大変美しい景色を見る事ができました。

Praza_de_cespedes_2 日本の本州の約2分の1の面積しかない島国キューバには、同じ中南米でもメキシコの遺跡群やブラジルのイグアスの滝のような衝撃的な観光地はないのですが、陸路大自然の景色を眺めながら、この国の歴史を辿っていくと後からじわじわと感動が沸いてくるのです。

1959年にフィデル・カストロやチェ・ゲバラ率いる革命軍が、アメリカにおもねっていたバチスタ前政権を倒し革命政権を樹立してから、まもなく50年が経とうとしています。
“キューバ独立の父”ホセ・マルティの提唱した「中南米の自由と平等」の思想のもと、社会主義体制を選択したキューバは、90年代のソ連崩壊により経済の80%が麻痺し、くわえて現在まで続くアメリカによる経済制裁と、物がなく苦しい時代を歩んできました。

そのような状況のなか、なんとか革命の思想を維持したまま経済を上向きにしようと悪戦苦闘してきました。「キューバはお金が無く貧しいけれども、革命後に育てた人材を国際社会の貢献に使うのだ。」という理念のもと、カストロ主体で行ってきた世界中からの医学生無料留学受入制度や国際的な医師の派遣、バイオテクノロジーの研究の成果によるワクチン生産などが近年ようやく世界的にも認識されつつあります。

 革命後の50年間、その信念を外れることなく進んできたキューバですが、フィデルは今年81歳を迎え、今では弟のラウルが政治を取っています。今後世代交代が進むにつれ革命の思想を後世に伝えていくことは現代の情報化社会ではより困難になることでしょう。
キューバならではの大自然の農村の風景や、パステルカラーの古き町並みにカラフルな50年代のアメリカ車などの景色もどんどん変化していくのではないでしょうか。
しかし、ゆったりとした時間の中でおだやかに暮らす音楽好きなキューバの人々を見ていると、何があっても大丈夫という不思議な底力を感じさせ、日本から遠くて近いようなこの島国をなぜかとても応援したくなるのです。キューバの今を眼に焼き付けるため、ぜひ2008年の乾期にキューバを訪れませんか。

(佐賀 宏子)

キューバのツアーはこちら

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