青ナイルの滝でホッと一息(エチオピア)
エチオピア北部のバハルダール。この町はタナ湖のほとりに位置する大都市です。このタナ湖はエチオピアで最大の湖ですが、湖の名を有名にしているのは「大河・ナイルの源流」であるということです。6月から9月にかけての雨季の季節にエチオピア高原に降りそそぐ大量の雨が、このタナ湖に流れ込みます。ここに端を発して「青ナイル河」となり、急流となって高原を下っていくのです。ちなみに、もう一つの源流は有名な「ヴィクトリア湖」。こちらは「白ナイル河」と呼ばれ、この2つの河はスーダンの首都ハルツームにて合流し、エジプトの大地を潤しながら地中海へと達します。
この青ナイルにも滝があり、今回のツアーではここを訪れました。バスを降りてハイキングをすること約40分。途中、ロバを引いた地元の男性たちが悠々と通り過ぎていく中、高度のためなのか、心なしか息も切れ切れになりながら歩いていき、ようやく滝に到着!美しい虹も私たちを出迎えてくれました。エチオピアでは他に見ることのできない光景に、みんなで息をのむ瞬間でした。
近年、この青ナイルの滝にも、世界の通例なのか水力発電所とダムができ、この国の人々に電気という文明を与えている一方、河流のエジプトでは水量が減り、農業を営むのに困ってしまうといいます。いつまでもこの景色が残っていてほしい、と願うばかりでした。
ぜひ一度この国を訪れていただき、エチオピアの国や人、文化について目にしていただければと思うのですが、皆様ご心配されるのは「ダニ」のことではないでしょうか。ご心配な方、雨季が始まる前のゴールデンウィーク頃までがお勧めです!世界のお祭りにご興味のある方は、9月下旬に行われるキリスト教のお祭り「マスカル祭」へご案内するツアーも例年好評をいただいており、こちらもお勧めです!ぜひ、一度足をお運び下さい。
(江間 菜穂子)
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