冬のギリシアの楽しみ方
ギリシアは『ギリシア正教』でも有名な国です。その特徴はイコンや教会建築様式です。ギリシア正教の教会は、十字架を表す建築様式で、玄関部(ナルテックス)、大天井ドーム部(クーポラ)、イコノスタシスからなり、クーポラはドーム型天井で作られ中心からドームを見上げればキリストの肖像が見えるように作られています。壁面にはキリストの誕生、磔刑、復活、変容などのフレスコ画や絵画が描かれています。その絵は平面的に描かれているのが特徴で、立体的な西洋絵画に慣れているものにとっては、一種独特な雰囲気を醸し出し、とても興味魅かれる絵ばかりです。スペインの画家として有名なエル・グレコ。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、彼はギリシア(クレタ島)出身の画家で、エル・グレコとはスペイン語ギリシア人という意味です。そのエル・グレコの師匠ダマスキノス作のイコンがオシオス・ルカス修道院にあります。エル・グレコのルーツを感じることが出来、とても興味深いものです。教会内部は撮影禁止なので、ここでご紹介することが出来ないので、是非、生でその素晴らしさを体感して頂きたいものです。
ギリシアではクリスマスの12月上旬から1月の最初の週末まで各都市でクリスマスイルミネーションが可愛く飾られています。その為、今回はイルミネーションも楽しむことが出来ました。特にアテネのシンタグマ広場が、華やかに飾られており、大きなクリスマスツリーやメリーゴーランドなどがあって、夕方、日が暮れた後の広場のイルミネーションは、とてもキレイで見応えがありました。またギリシアでは大晦日に、子供達がサンタクロースの格好をして近所を歩きオモチャやお菓子をもらうという習慣がある為、可愛いサンタ達を沢山見ることも出来ました。
その時々によって色々な楽しみ方が出来る国ギリシアに、是非足を運んでみてください。
(深澤亜紀)
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