2008年2月 8日 (金)

南インドの楽園、探訪

Minakush 今回は、南国情緒溢れる南インドでの年越しとなりました。インドの南端を時計回りに駆け抜けた8日間を駆け足でご紹介します。
インド最南端には、東のベンガル湾側にタミルナードゥ州、西のアラビア海側にケーララ州が細長く伸びていますが、歴史的にイスラム王朝の力が及ばなかったということで、今なお純インド的なヒンドゥー文化や伝統を色濃く留めています。
この地方のヒンドゥー教寺院には、ドラヴィダ様式と言われるユニークな建築様式が用いられています。遠目でもすぐにそれとわかる60mほどの塔門は、数千ともいわれる、カラフルで躍動感溢れる神々の像で埋め尽くされていて圧巻です。南インドのベナレスとも言うべきわれるヒンドゥー教の聖地マドゥライは、元旦の日、各地からやってきた参拝客でごった返していました。人びとの向かう先は、南インド最大のミナークシ寺院。私たちも地元の人びと混じって、素足で境内を見て回りました。
翌日は、インド亜大陸の突端へ。3つの海が出会うコモリン岬では夕陽を眺めにアラビア海の方へ。色とりどりのサリーをまとった女性たちに混じって、うっとりと。

Houseboat 今回のハイライトは、何といってもバックウォータークルーズ。ベッド付きで至れり尽くせりの屋形船のようなボートに1泊し、都会の喧騒から離れて優雅な時間を過ごすことができました。最終日は海のシルクロードの要衝コチンで宿泊。古くから様々な人びとが往来し、教会やインドで唯一のシナゴーグもある外に開けた町は、騒がしすぎず、洗練されていて旅人にとってちょうど居心地のよい町でした。
インド亜大陸という名の通り、広大で多様性に富んだ国、インド。その中でも南インドには、まだまだ知られていない見どころや素朴さがたくさん残されていました。

(石堂 佐和)

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